欧米では、ディナーの最中にテレビを見るということはマナーとして正しくないとかいうことを聞いたことがあって、実際、欧米じゃなくても、家族でご飯を食べるときとかは、TVをつけるのではなく、会話をしたりする方が理想的なのはわかります。
しかし、私のようなドラマ好きが貧乏暇なしワーキングビー生活を送っておりますと、食事の最中に何のドラマもみないということはとてつもない時間の無駄でして、かならず食事中と、洗濯干したり畳んだり中はドラマ鑑賞の時間にあてています。
ところが、ここで一つ困った問題が起こります。
私が見ている海外ドラマは主に、というか圧倒的に犯罪モノか医療モノでありまして、食事中にできれば見たくないものが出てきます。残虐な殺人シーンや死体、手術・解剖シーン、死体に群がる虫やウジ、胃の内容物などなどです。
最近始まった「フォロイング」というドラマは、カリスマ殺人鬼を描く大変興味深い犯罪サイコサスペンスで、その表現手法はむしろオカルトでありスプラッターホラーであって、普通に見ていても目を覆いたくなるシーンばかりです。(なので非常に完成度の高いドラマですが、精神的に弱っている人にはあまりお勧めしません)それでも時間のない私は食事中に見ることが圧倒的に多いのですが、とにかく目を刺したりくりぬいたり、生きてる人を焼いたりともう、食事を味わうということをむしろ遠ざけたくなるようなものです。
ま、確かに「フォロイング」は中でも極端な方ではありますが、食事中に安心して見られるドラマって本当に少ないと思います。つまり基本的に海外ドラマは、食事しながら見るという鑑賞スタイルを想定せずに製作されているのだと思います。
「ストライクバック」という機密部隊を描いたドラマでは銃撃戦とエロシーンがお約束で出てきますが、どちらも食事中には向きません。ちょっと前までやっていた「救命医ハンク」はセレブのお抱えコンシェルジュドクターなので、医療モノとはいえ比較的安心して見られるハートフルドラマだったんですが、「痰を出してみて」「ペッ」みたいなシーンがでてきたときは、やはり医療モノは侮れないなと思いました。
そうはいっても、とにかく時間がないので食事中にしかドラマを見る時間はありません。
つまり私が慣れるしかないのです。
グレイズ・アナトミーの1シーンだったと思いますが、医師たちとその家族が集ってホームパーティみたいなエピソードがありました。外科医たちが食事中に胃の内容物だか便だかの話をしていて、カレーかミートソースか何かをさして「ほらちょうどこんな色をしていた...」みたいな会話をして、家族が眉間にしわを寄せる、というようなシーンがあったと思います。
つまり、医師たちは日常茶飯で内臓にナイフを入れているので、もう何でもないんでしょう。
私もそこまでになりたいとはさすがに思いませんが、目の前のドラマの残虐シーンを見ながら普通に食事できるくらいにはなりたいと思います。
それがドラマオタクへの第一歩と考えます。
▼参加しています♪
にほんブログ村