ポイントに対する課税 | 【久保憂希也 公式ブログ】日々是鍛錬 ~ビジネスは結果。それがすべて~

ポイントに対する課税

ここ数年でポイント制を導入する企業・店舗が一気に増えました。以前は一企業・一店舗でポイント制を導入し、競合会社に顧客が流れないよう、囲い込み戦略に必死でしたが、現在はいくつかの会社で共通に使えるポイントが主流になりつつあります。


私は仕事柄出張が多いのですが、宿泊しなければならない時は自分でネットから予約しています。ネットで予約して立替払いをして、宿泊費は会社に請求。ポイントだけは自分のものになるので、プライベートでポイントを利用しています。


これだけでも充分得していると思いますが、出張で飛行機に乗る機会が多い人は相当なポイント(マイル)を貯めています。私の上司は、マイルだけでヨーロッパに家族旅行に行ってました。これを見た時に、「さすがにこれはヤバいだろ」と思いましたが・・・


ヤバいと思うのは何も、会社のお金を使って貯めたポイントをプライベートで利用するというモラルの問題だけではなく、税金上の問題もあります。


ポイントは実質的に金銭と同じ役割を果たしますので、勤める会社のお金で得たポイントは(会社からの支給であるため)給与所得、または(法人からの贈与とみなして)雑所得として税金が課されるべきです。


税金は理由を問わず、利益を得たのであれば課されるものです。つまり不法行為であろうと何であろうと、得をすれば税金が課かるのです。


現在ポイントに対する課税はグレーのままですが、本来は「他人のお金でポイントを得れば税金を払うべき」だということです。


そうは言っても、現実的にポイントに課税するのは難しいでしょうが。