硝子の鎧 | ウタカタ
そうだよ
何にも悲しいことなんて
何も起きていない
問題は
起こった事実をどう受け止めるか
物言いは
随分大人っぽくなったけど
心はまだ大人でなくて
言葉に迷いが見え隠れする
自信の無さからか
私の言葉を瞬時にはね付ける
残念ながら
受け容れる柔軟性はない
自分を守るために
硬い鎧を
纏わない訳にはいかなかったんだね
その鎧が少しでも崩れることは
彼女にとってとても怖いこと
それなのに
私の言葉は彼女の鎧を傷つけた
そっとしておこう
距離を置くという優しさもある
きっといつか
厳しい世の中を
自分の力で生き抜こうとする彼女と
分かり合える
分かり合えなくてもいいんだ
彼女が幸せでいるのなら


