そこにはぜんぶあった

むかし
私がまいにち図書館でめくった
分厚く大きな画集

懐かしい絵本
イラストの雑誌の新刊

部屋の真ん中には
白いペンキで塗られた小さなテーブル

それを挟んで若草色のソファが向き合う

壁には若いイラストレーターの作品が


絵の具の匂い

紙の匂い

作品への想いが

全ての部屋にひしめき合っていた



わたしが忘れかけた夢も

絵の具だらけの
木の椅子の下に転がっている


みたいだった











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