掃除を終えて
ただのハコみたいになった部屋
さよならなんて言葉では
言い尽くせない想いを
手紙にしたためているうちに
終電がなくなり
空が薄い白になり
彼女は眠ってしまったんだろう
何もかもを引き払った
冷たい床だけの部屋で
心も身体も疲れきって
きっと眠ってしまったんだろう
張り詰めた気持ち
やるせない想い
容赦なく運び出される
想い出の数々
荷造りの手をふと止めて
終わっていく時間
戻らない時間を
彼女は
幻の中にいるみたいな眼で
見るともなく
見送っていた
止めることのできない
時間の流れに
圧倒されて
気付いたら
持ちきれなくなっていたんだ
あなたは
荷物を
ひとつ下ろした
大丈夫
大丈夫だよ
あなたは想いを尽くした
もう
終わったんだ
たくさん泣いて
重たいペンダント外して
あなたなら
また
歩き出せる
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