あの頃
あなたたちはいつも
学校の帰り道に
野の花や
秋にはどんぐりを
ママの枕元に届けてくれたね
拾ってきてくれた
小さな小さな種から
小さな小さなピンク色の花が
たくさん咲いて
ベランダを彩った
喘息がひどくて
殆ど外に出られず
お母さんの仕事ができない私でも
あなたたちは
したってくれて
一日に数えきれないくらい
「ママ」
と呼んでくれた
学校であったことは
ひとつ残らず
話して聞かせてくれた
ママは
もう一回小学校に行ったみたいに
そのお話が楽しみで
三人で笑い転げた
今日は本当に久しぶりに
三人で出掛けられるチャンスだったのに
ママ
また熱出しちゃった
昔のままだね
そしてあなたたちは 今日も
道々 百日紅の花を拾いながら歩いて
「ママにおみやげがあるよ」
と あの頃と全く変わらない
得意気な口調で言う
白い
百日紅の花
淡い
夏の花
そして いつもそうしていたように
ママはお花を水に浮かべる
何でもないような
金色のあの夏が
一瞬にして戻ってきたみたい
部屋中がふわふわの
百日紅の白に
満たされたみたい
あなたたちを 育てられた
ママは幸せ
あなたたちは
いつまでも
白い天使
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