西の方に
とっても寂しがりやの女の子が住んでいました。
ある夏、
寂しがりやの女の子は
恋をします。
恋をしたら、もっと もっと
寂しくなりました。
女の子は「強くならなきゃあ」と
自分を戒めますが
ちっとも
寂しさはぬぐえません。
そこへ、夏の葉を揺らし、リスが木から下りてきました。
「きみはきみのままで、そのままでいいんだ。
さみしいときは寂しがればいい。
寂しい気持ちはほんとうだもん。
心にうそをつくのはつらいでしょう?」
女の子はこっくり うなづきました。
「寂しい気持ちを認めてあげよう。寂しくなった私を認めてあげよう。」
そう思えたとき、心は少し、軽くなり
素直な感情に寄り添うことができました。
木の葉の陰で、リスのしっぽが揺れるのが見えました。
― このお話を、お友達のYちゃんに捧げます ―