逃げ出すように出て行ったこの街に

ひとつ夜を超えて

騙されたみたいに戻ってきた



キミが

手のひらの端末になってしまったから

心にぽっかりあいた穴から

風が吹き抜けるのを感じながら

体温のない それを握り締めて

とぼとぼと家路を歩く



家で待ちわびていたのは

しおれた観葉植物たち



ごめんねの気持ちを込めて

水を 滾々と 懇々と 流し続ける