キミは言ったね


何にもしなくていい
ここでゆっくり休めばいい
たくさん眠って 
たくさん食べて


キミの言葉に甘えて
だんだん元気になったわたしは


仕事に疲れたキミを元気付けたくて


精一杯の料理をして
テーブルを整えて


キミの帰りを待った


今か今かと
足音に耳をすませて

何時間も
何時間も…



「キミの笑顔が見たくって」





そして

束の間の寄り道をして
日付が変わって帰ったキミを

なじった





二人の顔は 悲しみに歪んだ





想いは

すれ違い

行き違い




哀しい言葉に 姿を変えては

はらはらと音をたてて

散った









でもね わたし

わかったんだ









キミが欲しかったのはわたしの笑顔。

わたしが欲しかったのはキミの笑顔 。






他には なんにも

いらなかったんだ