しばらく 留守にしていましたが
わたしは わたしの心は ここに
キミの懐に
戻ってきました
キミは
脱皮をしているときは とても苦しいんだ
そんな 大きな試練を与えられるのは 立派だからなんだと
たくさんの優しさを 集めて 抱えて
わたしの ちいさなあたまのうえから
さらさらと
さらさらと
ふりかけてくれた
わたしは
受話器から流れ出る
そんな キミの言葉を
心地よい唄を聴くみたいに 目をつむって 聴いていた
ただ 心地よくて ちょっと照れくさくて
目をつむって 聴いていた
そして
その言葉は わたしの胸に 白い浮雲みたいに いつもあって
立とうとする わたしを支えて
ずっと 寄り添っていてくれたんだ
けど
わたしの心が
わたしの心が
いつまでも迷子になっていたから
受け取った 想いは
風に流れて 風化してしまったみたいに
キミの心に穴を開けてしまった
キミの心に 雲の形の穴が ぽっかり開いてしまった
わたしは 雲の穴に 気付きもしないで
キミを
あまりにも
あたりまえにしすぎて
あまりにも
あたりまえにしすぎて
どこから来たのかわからない 不安に揺すぶられたふたりは
とうとう
想いに おいてけぼりになって
不器用に ささくれて
言葉を ふりかざして
傷つけあった
言葉を ふりかざして
傷つけあった
ほんとうは
今も 胸にはキミの放った浮雲が
今も 胸にはキミの放った浮雲が
ふんわりと
胸の真ん中に ぷかりぷかりと 浮いているんだよ
ありがとう
ごめんなさい
ありがとう
ごめんなさい