うさぎの フランネルは


ねむることも

たべることも

はねることも



みんな
わすれてしまいました




ひとみには もう
なにも うつっていません


みみに はなを かざることすら
わすれています



フランネルは 

かがみを みながら かんがえました




わたしは いったい どうしたんだろう

どうしたら

こころに いろが もどってくるのだろう


どうしたら

たんぽぽがきいろく みえるのだろう


はたして

たんぽぽは おいしかったっけ


いったい

みみのかざりは どうやって あんでたっけ





フランネルは

ともだちにでんわをかけました



「もしもし

  わたしのことがすきですか」



くろうさぎのライトはいいました



「もちろん

  だいすきですとも」



フランネルは

 「ありがとう」


といって でんわをおくと そとにでました





そらが あおくみえましたし

くもは フランネルのように 

まっしろく ふわふわです



「ああ…」



フランネルは 

いきをふきかえした しらゆきひめのように




めを ぱちぱちさせてから


はなを ひくつかせ

  しっぽを ふりました


りょうてで

  ながい みみを なでました




ころりと でんぐりがえしをして


たんぽぽを もぐもぐ たべると

  みみかざりを あみました





ふらんねるは

くろうさぎの ライトのためにも

しろつめくさの はなかんむりを あみました






そして

もう なにも しんぱいないと



こっくり ひとつ

  うなずきました