桜を見ると
哀しくなる
誰かが言ったように
私は心を偽って
美しく見せたがっているだけで
桜みたいに美しくなんかない
桜は物も云わずに
内側から
多くのことを語るけれど
私は
何にも語れない
言葉で綴るしか知らない
この場所で
こんな風に
私が言葉を使う限り
私はどんどん汚れていく
私と言葉の狭間にできた溝に
汚れていく
その
小さくも
大きな
行き違いに
私は
嘘を重ねていく
無意識の嘘を
重ねていく
ねえ
桜
私もほんとうは
言葉を遣いたくはないよ
あなたのように
云わずとして伝えられたら
どんなにか
楽なのに
言葉はね
時に
とても危うい道具なの
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