読んでくださるかわかりませんが

ある男の子と、あるお母さんに捧げます。


私は、25才の時母を亡くし

38才の時、父を亡くしました。

母は闘病を経て
父は突然に。

人は生きてきたように
死んでいく
と、聞いたことがある。

母が闘病のとき
私は何を思っていたか…
記憶が散漫であり
時系列がわからない。

ただ、おそらく
母の気持ちを思うより
母の死に直面する日が怖い…
つまり、自分のことを思っていたように
思う。

我が家の絶対的、存在だったひと。
熱がでようが、どこか痛かろうが
弱音を吐かず、
常に朝から晩まで仕事をする人。

大きな声で笑い
眼光鋭く
頭の切れる人。

だけど
わたしは、母の思い、気持ちを
全く知らない。
どんな人生を、どんな気持ちで
生き抜いてきたか、知らない。

今思うと、家族みんなが
おんぶに抱っこの日々だった。

後悔しているけど
仕方がない。

あの時の私はとても心が未熟でした。

お母さんに寄り添えてなかった。

気丈だと思っていた母も
当たり前に
死がとても怖かったのに。

そんなことも気付くことが
できないくらい
自分の事ばかり考えていたのだろう。

そんな、わたしたちだから
母は、早くに旅立ったのかもしれない。

強制的に親離れするために。

そして、母も
家族を理由に
仕事を理由に
自分自身を大切にできなかった。

私が居ないと
私が段取りしないと
私が頑張らないと。

それこそが
後に、家族に後悔の念が渦巻く事には
気づくことができなかった。

私は学ばなければならない。

子供として
親として。

繰り返さないように。


そして、お二人に伝えたい。
自分を大切にして
相手を尊重してほしい。

どちらも。

そうすれば
私のように
強制親離れにはならないと思います。