平安京巡りでもやろうかな~って前の日記で書いたわけだが、早速やってみた。
ついでに小町巡りの続きも付録として付けておこうと思う。
ってのも今回巡る一条大路沿いに小野小町ゆかりの地があるんで。
まあややこしくなりそうな予感なので小町さんの話は最後に回そう。
今日は一条大路ってことだけど、平安京&京都の都市構造を理解している方には説明不要かな。
ざっくりいうと平安京は唐代の長安城を真似して造った碁盤の目状の都市。
東西に延びる大路や小路に名前があって、大路は北から一条二条三条ってな具合。
実際には一条大路と二条大路の間の大路には、大内裏で途切れる土御門大路や近衛大路などがある。
あんまり平安京の細かい説明をすると文章だけで三倍くらいにはなりそうなので割愛。
まあ早い話一条大路というのは平安京の北の端を東西に走る大路ということ。
かつての一条大路は現在一条通として残っている。
そいつを端から端まで行ってやろうというのが今回の企画。
将来的には平安京全ての大路、そして小路も制覇する予定。
結構時間がかかるネタなので、まあ気長に見てくれると嬉しい。
一条大路を巡る旅。それじゃあ始めるよ。
こちら烏丸通と御所、一条通が交わる烏丸一条。
現在は残念なことに一条大路は途切れてしまっていてここが東の端になる。
この交差点を西に入るとかつての一条大路である一条通となる。
こちらが一条大路の現状で今となっては一方通行の細道である。
御所が近いこともあってか建物の高さ規制が厳しいエリアでもあるらしい。
堀川一条付近の様子。
応仁の乱勃発地などなど書かれた石碑が建っている。
それとこの橋は死者が蘇るという伝説にちなむ一条戻橋。
ついでにいうとこのエリアには、最初に書いた小野小町ゆかりの地がある。
それはまた後ほど紹介することにしよう。
このエリアには晴明神社があるのでそちらをご紹介。
歩いてすぐのところなんで晴明神社にも寄ってみたぞ。
ここにも一条戻橋が置いてあるね。
正月シーズンは神社に全く行けなかったのでこちらで拝んでおいた。
それでは一条大路を巡る旅に戻ろうか。
一応かつての一条大路である。それにしても道が狭いw
堀川一条を通過した途端一気に狭くなる。
まあ歴史を振り返ってみると仕方がないのかもしれないね。
さっき石碑にも書いていた通り、戦国時代始まりの地なわけだし激戦区だったんだろう。
こうして一方通行の細道として残っているだけでも御の字かもね。
こちら一条通が七本松通と交わる地点。
七本松通とは平安京時代の皇嘉門大路に当たる通り。
平安京大内裏の北西の門"安嘉門"があった場所と一致するらしい。
これより西の一条通は商店街が軒を連ねる。
一条通はここから似たような狭さで直線に伸び続けて、妙心寺というお寺までそれが続く。
妙心寺辺りで直線の一本道が急にごちゃごちゃしてくる。
このお寺は平安京の西の端に当たるので、西京極大路と一条大路が交わる地点となる。
つまり一条大路の名残は御所(及び烏丸一条)から西はちゃんと残っていたということがわかった。
平安時代から存在する道が現代も残っていて、こうして利用できるって何かロマンを感じた。
全盛期はもっとにぎわっていたのかなあ~? とか妄想するものおもしろい。
ところでなぜ平安京を冒険しているのかちょっと書いておこう。
それは私が平安京を舞台にした小説を書いているので、まあちゃんと知っておきたいから。
もう一つは時代小説や王朝物の小説などを読んでいると、
「あ、ここ行ったことあるぞ!」ってのがあるとかなりおもしろく読めるんだわ。私的に。
土地勘があると新たな見方で作中に入り込めるというか。
そんなこんなで平安京を網羅したいと思っている。
が、私は結構忙しい人間なので、休日の度にこんなことができるわけでもない。
なので時間がかかる冒険になることは確かかな~。
それでも気になって見てくれる方がいるなら嬉しいです。
さてさて、最後に回すことになった小町巡りについて書こうと思う。
記事の最初の方で書いた一条通沿いの小町ゆかりの地についてだ。
さっき紹介した応仁の乱勃発地のすぐそこに小町通という道がある。
『草紙洗小町』の舞台がここらしく、その由来から小町通と呼ばれるようになったそうな。
内容に関してはここでは割愛させてもらって、気になる方は調べてみてくださいな。
なかなか滑稽でおもしろい話だと感じたかな。
小町通とはいうものの一見してただの住宅地にある細道。
上が南向き、下が北向きに撮った写真。
要らん情報だろうけどそこのエイプみたいなバイクは私のパートナーw
こういう一方通行や車一台通れるか通れないかみたいな道ばっかりなのよ。
今回の一条大路みたいにかつての面影がないほど細くなった道もある。
そんなところに行くのにはやはり小回りが利く方がいい。
ということでこれからこの子と一緒に平安京を冒険する予定。
ってなわけで一条大路を巡る冒険はここまで。
一本ずつ順番にやっていくなら、次は現代の中立売通、平安京の正親町小路に相当する道かな。
また一生懸命勉強して、現場を見て書きたいと思っているからよろしくね。
ではでは皆さんまたお会いしましょう~。