定年になって再雇用となった。

 大抵の人は、役職も失い、給料も5~6割に下がるし、

 職場も現役ではない再雇用者という目で見るので、

 これまでの仕事をするにせよ、一生懸命にならずにやるのがお作法らしい。

 

 昨年(59歳)の私は、再雇用の人はいきいき働いていない。もっとできる力があるのに

 十分に働いてもらっていないのではないのか?と思っていた。

 

 私は自分の仕事が一生懸命にはやったものの、それほど好きなものではなかった。

 しかし、今の仕事に思いのほか執着があるようで、

 「再雇用は残業しないで下さい」「再雇用は仕事より先のことを考えて割り切ってやりなさい」

 誰に相談してもそう言われるのに、なかなかそれが受け入れられないのだ。

 

 今までのように仕事に関わりたい、そうでなければモチベーションが持たない。

 と考えているようだ。

 別に残業しなくてもできるはずではあるが、主担当を外される中、やる気はなくなるばかりで、

 今までももちろん苦痛だった仕事が、苦痛プラス孤独になり、ちょっと酷いくらいのうつ状態である。

 

 還暦でこれまでの人生とこの世での生にお別れする準備をしている最中だが、その前段階である

 仕事の喪失にさえ耐えられない。

 今までの自分の人生って何?何を残せたのか?何も残らない?

 生きることに逡巡する中で、仕事をどのようにこなしていくか、大きな問題になっている。