数十年ぶりの邂逅
話の発端は 今年の年賀状だった
和ちゃんとは ず~と長い間 年賀状のやり取りのみの付き合い
それが何故か・・・2010年の賀状が12月に出してそのまま
その年中に 戻ってきた
私は 品川区に住み 彼女は大田区 お隣同士の町に住んでいます
始めて逢ったのは 珈琲専門店
私は 調理師の免許を取る為に
そこで働き 和ちゃんは大学生の
アルバイトだった!
私は ある職業について それなりに 中堅になっていた
ある時 新聞に 慶応の大学生が アルバイトで飲食店に勤めて
卒業と同時に 代官山に ビストロをオープンさせた
そのノウハウはすべて アルバイトで培ったものだった・・・・
この記事に
私は 何故か共鳴してしまって (そう・・これだ!)
母が 小料理屋をやっていて その店舗を貸したりしていましたので
いつか 年を取ってから そう言う事を 少しずつ準備しておけば
イザと言う時に少しは・・・・・と言う考えで・・・
それで まずは 調理師の免許をとっておこう
色々調べると 学校へ行くか 1年間調理関係の仕事をして受験資格を持つか
・・・と言う事だった
それで 学科は 通信教育で自己勉強して
そして 珈琲店に目をつけたのは アルバイトで本業をしながら・・
(随分 虫の良い話だけれど・・・・)
考え込んでいると すぐ行動してしまう私は
飛び込みで ある マスターに話をすると 快く引き受けてくれた
その珈琲専門店で仕事の講習を受けて その後 出逢ったのが始まりだった
色々あって すぐに 辞めてしまった2人だったけれど
(調理師の免許はすぐに取得出来ました 一緒に受けたマスターの
弟の妻は 見事に外れて そこに居ずらく
気持的に レストラン調理に興味を持った為)
それから やはり アルバイトで働き場所をさがす
条件は 有名な店舗で ここで働きたいという店舗を探しましたが
当時は 女性は すぐ辞めてしまうとか 体力が無いとか の理由で
面接も受けられませんでした
そこで 新聞の求人欄でみた 銀座のW という所でキッチン募集に
電話をすると お店を見に来て面接だけでもしてみれば・・・
という事になりました
行くとそこは 喫茶店で洋菓子を売っていました
取り合えず 私の我儘な 要望を聞いてくれると言う事なので
すぐ辞めてもいいや・・・と言う気持ちで 働きました
我儘な要望とは
★ 本業があるので それを優先させる
★ 仕事は決まった時間では無いので 前もってわかるので融通をつけて貰う
・・・
それでその時期 私は普通の人の2倍以上働いた
しばらく様子を見ると 会社から 社員にならないか?と言われた
仕事上の先輩は私と同じ歳で 元 Patissierの人だった
気も合い 楽しく働けた
1年すると その先輩は 銀座から青山に出来た 製菓部の部署に
移って行った
そして1年経つと 他所の有名店に移っていった
その後を追うようにして 私は 青山の製菓部に希望して
移っていった
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和ちゃんはそう言う事を全て 年賀状で把握していた
・・ので 青山の製菓部にいたときは 彼女の親友の
ウェデング・ケーキをつくって それをとても印象深く覚えていた
どうやら私が住所を間違えて出したらしい
それで 和ちゃんは どこかに引越ししてしまった・・と勘違いして
探し出した以前の賀状から
メルアドがわかり メールを出して 今回 逢ったのです
和ちゃんに とって 貴女はとても 特別な人だったんですよ
(つまり 私の事・・)
と言われて 驚く 嬉しく 懐かしい 2時間だった
彼女は2人の子供に恵まれて 生き生きしていた
長く勤めた職場を リストラで首になって
それが返って 今の自分には良かったんですよ
今は カフェで パンを焼いているんですよ
明るく 楽しい 職場らしい