t-ojisan、ケン、リエと一緒に「42~世界を変えた男」を見てきた。

まだ人種差別が当たり前にあった時代に、黒人で初めてメジャーリーグでプレイした、ジャッキー・ロビンソンを描いた映画。

黒人が差別にあったという事実は知っていたが、こんなにもひどいとは思っていなかった。

ガソリンスタンドのトイレも、黒人は使っちゃいけない。空港のトイレでさえ「white only」。ホテルも拒否される。

とにかく白人が黒人を見る目は「汚いものを見る目」それが普通の時代。

そんな時代に黒人としてたった一人メジャーのグランドに立ったジャッキー。

そりゃーもう、とんでもない野次を浴びせかけられる。球団には「野球をやめないと殺すぞ」とまで書かれた手紙の山。

観客はともかく、チームメイトまでが「一緒にプレイしたくない」と署名運動。シャワールームは絶対一緒にはいらない。

バッターボックスに立てば相手ピッチャーは容赦なくビーンボールを投げてくる。

そんな状況でもジャッキーは黙って耐える。とにかく我慢する。たまりかねてバットをたたき割り、激しく悔し涙を流す時もあるが、自分のプレイで見返そうとする。人を魅了するプレイで乗り越えようとする。

ジャッキーの懸命なプレイが人々の心を変えていく。チームの心を一つにしていく。黒人に対する蔑みの気持ちをなくしていく。

 

ハリソン・フォード演じる球団GMブランチ・リッキーがジャッキーに伝えた言葉

「やり返さない勇気を持て」

あれ?これ「やられたらやりかえせ!倍返しだ!!」の真逆じゃん。

「やられてもやり返せなくて長い事悔しがってる」私はこのどちらにも当てはまらないけどね・・。

 

それにしても、ハリソン・フォード、インディジョーンズははまり役だったが、今回は全く違う役、演技。ほんとにすごい役者さんだなー。

 

久々の映画だったが、すごく面白かった。

ちょっと惜しかったのは野球のシーン。もうちょっとだけ頑張ってほしかった。いくら昔でもメジャーリーグのプレイなんだからなー。

まぁ、でもいいか。いや、本筋にはあんまり関係ないからあれでいいのかも。

人種差別の壁を乗り越え、1947年に黒人として初めて大リーグで活躍したジャッキー・ロビンソンをたたえ、「42」番は今大リーグ全球団の永久欠番になった。そして、4/15はジャッキー・ロビンソン・デーとして、MLBの30チーム全てが選手、コーチ審判も全員42を着用するらしい。

なんか、粋だなぁ。

もちろん、イチローもつけてます!