2012年8月24日、この日、ケンの「夏」が終わった。
この日私は仕事でグランドで応援することができず、事務所のパソコンで朝日新聞のHPを見ながら悶々としていた。T高校の得点を願い、試合経過の「手動更新」を何度も何度もクリックしていた。
8回まで両チームともに無得点。そして次にクリックしたとき...相手チームのスコアに「3」の数字が!
残すは9回の裏のみ。でもこの時点で私はまだ勝利を信じていた。グランドで試合をみていないので、どんな得点のされかたなのか、子供たちはどんな雰囲気になっているのか、まったくわからないからそう思っていたのかもしれないが、9回の裏3点、なんかあるって思ってた。
しかし、何度もクリックし、やっと更新された時には「0」の数字があった。
今、グランドでは、相手校の校歌を聞き、子供たちは涙を流しているんだろう。
スタンドの父母会仲間たちも泣いているんだろう。
そう思ったら涙がこみあげてきた。涙をこらえながら仕事をした。
ショウちゃんに電話をしてみたらやっぱり声がつまっていて、あぁ、負けたのは本当なんだって実感して、また涙がでてきた。
試合が終わって子供たちが学校に到着するころ、私も学校に向かった。子供たちが整列する前で先生がお話をされているところだった。
そのあと、父母会長のショウちゃんが挨拶を始めたら、みんなが「さっちゃん一緒に!」といってくれたので、私も並んで一言挨拶させてもらった。
「今日の敗戦の報告をいろいろな人たちにしました。『強いT高校を見せてくれてありがとう』ていってもらいました。みんなががんばったおかげです。ありがとう。
私達父母もみんなおかげで、わくわくドキドキしてすごく楽しい2年半を過ごせました。本当にありがとうございました!」
そんなような事を言った。
考えてみれば189校中ベスト32。日本一出場校数が多い県でこの成績。子供達よくやった!と思う。
その週末に父母会の引き継ぎの会があった。会計報告その他、下の学年の父母会の人に引き継ぎ、お茶当番の道具などを引き継ぎ、「少しさっぱりした」気になっていた。
そのあとグランドによって、新チームの練習試合を見て帰ろうとしたとき、
急に泣けてきそうになった。
「もう、このグランドにケン達はいないんだ」
そう感じてすごくさびしくなってしまった。
こんな風にぐずぐずとしているのは、、「最後の夏」の終わる瞬間をみんなと一緒に迎え、みんなと一緒に泣いていないからなのかと思う。
やっぱり、「きちんと泣く」ってことは気持ちを切り替えるうえで大事なことだと思った。
小学校から野球を始めて、8年ちょっと。
「野球少年ケン」を応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
親戚、家族にも迷惑をかけました。応援してもらいました。本当にありがとう!
そして父母会のみんな!みんなのおかげで楽しくやってこれました。たくさんの思い出もできました。この仲間でやってこれたことに感謝しています。
近いうちに「打ち上げ」やるからねー!!!