4月6日はケンの入学式だった。
天気も良く、桜は満開で、本当に「入学式日より」。

ケンの入学する高校は、私とショウちゃんが通っていた高校でもあるので、その入学式に父兄として列席するのはなんか不思議な感じがした。

先に親が席に着き、しばらくして1年生が入場。
背が高いケンはすぐにわかる。きょろきょろせずに、落ち着いて歩け!!
校長先生式辞、PTA会長祝辞・・・と式次第にしたがってどんどんすすんでいく。


「校歌斉唱」
新一年生は一応少しは練習しただろうが、まだメロディすら覚えてない様子で、すごく小さい声で歌っている。
しかし、私は歌えてしまう。覚える自覚はなかったのだろうが、高校3年間で何度となく歌わされるうちに(そう、あくまでも「歌わされて」いた)覚えてしまうもので、2番くらいまでは歌詞カードなしで歌えてしまった。
ぼそぼそとみんなにあわせて小さな声で歌っているに違いないケンの方を見て、「ふふん!どうだ!!」と心の中でちょっと威張る。(校歌が歌えることを今はちょっと誇りに思ってるから不思議だ・・)

式が終わって、教室に移動して、担任の先生のお話を聞く。
移動途中は、「ここは私のいた教室だぁ」とか、「あの渡り廊下でよく話ししたなぁ」とかものすごく懐かしかった。
担任の先生はサッカー部の顧問らしく、日に焼けて、体育会系のサバサバした感じ。なんだか楽しくやれそうな感じ。

帰るとき、校門の前で写真でも撮りたかったが、PTA役員の顔合わせで校長室によったため、ケンは先に帰ってしまっていた。




お祝いメッセージが書かれたグランド。
桜の花が本当にきれい。


こんな日に入学式を迎えられたケンは幸せだ。

自分が一番入りたかった高校にはいれたケンは幸せだ。

それを、たくさんの人が本当に喜んでくれて幸せだ。

思いっきり「幸せ」を感じ、思いっきり「ありがとう」って感じて欲しい。

これから毎日、このグランドで、この校舎で、いろんな事感じるんだろうなー。

嬉しいことも、つらいことも、悲しいことも
何にもやらず、何にも感じないより、色々やってみて、いっぱい感じた方がいい。
失敗して、へこんで、でもなんとか立ち直って、また失敗して、でも、笑える事もたくさんあって・・、そんな高校生活がいい。

ずっと昔、この学校で3年間を過ごし、泣いて笑って、そして恋もした、大先輩がいうんだから間違いないよ!


ケン、入学おめでとう!!