職場体験学習

おとといから、Ａ中学から職場体験学習として中学生が２人うちの工場にきている。
もともと女子１名でという話だったのだが「なんとか男子２名でお願いできませんでしょうか？」と依頼されたので、今回初めて男子２名の受け入れとなった。

朝９時から始業なのだが、その中学生達は８時半には来ていて、ゴンと遊びながら仕事が始まるのを待っている。
ストローを箱詰めしたり、荷物を運んだりっていう作業をしてもらっているのだが、さすが男子、用事を言い渡すと、目的地までだ～っと走る。元気がいい。

昨日は、たまたまコンテナーが入庫する日だったので男子二人倉庫へ移動し、コンテナーの荷下ろしを手伝う事になった。
この荷下ろしは大人でもかなりキツイ！４００個近くのダンボール箱をコンテナーから倉庫に移動させなきゃいけないし、とにかく暑い！
ショウちゃんの話では、後半はかなりへろへろ状態で、まだ運び終わっていない荷物を見て
「うわ～、まだあるし・・・」
「マジ、心折れるし・・・」
と叫んでいたそうだ。
「心折れる」
なんか、中学生がこんな言葉をこんな時に使うと笑えてくる。

それにしても、工場内でも、二人の中学生の評判は良く、こんどどこかの中学の職場体験を手伝わせてもらう機会があったら、男子ってのも悪くないなぁって思う。

考えてみれば、今回うちに来た男の子は、ケンと同学年ではないか。
ケン達の中学も１１月に同じような体験学習がある。またうちにも、ケンの同級生がやってくるだろう。
ケンがどこかの職場で、今回の子達の様に、明るく楽しくまじめにちゃんと仕事ができるかどうかはすごく不安だが、ぜひとも「職場体験」やらせてあげたいと思った。
Ａ中学の二人組
バスケ部所属のＫ君。「働くということについて深く学びたい」
どうですか？「働く」って事どう思いましたか？少しは「楽しい」っておもいましたか？お父さんお母さん、毎日働いてて「すごい！」って思いませんか？
卓球部所属のＳ君。「大人の人と仕事がやってみたいです」
大人の人と一緒に汗をかいて、励ましてもらいながらやった作業はどうでしたか？
きつかったけど、「仕事」だからがんばれるって事あるよね。

ついさっき、最後の一日の仕事を終えて、二人が事務所にやってきた。
「どうも、お世話になりました」
「どうだった？仕事きつかった？」
「はい、きつかったです」
「やっぱコンテナー大変だったでしょ？」
「はい、ほんときつかったです」
「三日間、お疲れ様でした！」
「ありがとうございました！」
ペコリと頭を下げ、二人の中学生はまただ～っと走って帰っていった。



これで、職場体験の中学生を受け入れるのは３回目。面白そうな事は何も体験させてあげられないけど、うちに来た中学生達には、将来ちゃんと仕事をもってまじめに働く人になってほしい。職場の人間関係はきっと今よりもずっと複雑でやりにくくなってるかも知れないけど、そこでしか出会えない人達もいる。
みんな、いつかまたどこかでお会いしましょう！