「花形」

「花形」と聞いたら、「巨人の星」星飛雄馬の永遠のライバル「花形満」しか思い出さない人、そう！その花形満で正解です。
週間少年マガジンに連載中のこのマンガ、「新約　巨人の星」とサブタイトルがついている様に、あの「巨人の星」の花形を主人公にして現代版にリメイクしたものである。ケンに買い物につきあってもらったとき、１巻を買ってしまったため、結局７巻まで買わされている。（いや、自ら進んで買っている？？）



私的には、あの、花形が、飛雄馬が、今の時代にいたらどんな風になっているのか？星一徹はやっぱりちゃぶ台ひっくりかえすのか？大リーグボール養成ギブスは使うのか？明子姉ちゃんはやはり物陰から見守っているのか？こういうところに興味をひかれ読んでる感じ。
まず、花形はやっぱり「花形モータース」のおぼっちゃまでものすごい豪邸に住んでいた。練習におくれそうになるとヘリで飛んできたこともあるようだ。
星飛雄馬は、やっぱり貧乏で家の塀には「借金返せ！」「どろぼう！」とか貼ってある。家でも大リーグボール養成ギブスつけてて、ギシギシいわせながらご飯食べてる。
星一徹はめちゃめちゃ怖い！！そして期待通りちゃぶ台をひっくり返す。「おいおいあんたんち余裕無いなら、せっかく作ったご飯もったいないことするなよ・・。それからちゃんと仕事したら？？」って感じ。それに、時代が変わったせいなのか、一徹のキレ方が、「野球に対する厳しさ」ととれずに、ただのＤＶにしか見えないのは私だけ？
そして明子ねえちゃん。
明子ねえちゃんは、がんばってガソリンスタンドでバイトして、バイト代を借金返済にあてている。そして母親代わりとなって家事一切をこなし、飛雄馬をかばい、はげましている。
し、しかし、明子ねえちゃん、あなたのその「ナイスバディ」はいったい何でできてるの？原作の明子ねえちゃんは、細身で不幸をしょって歩いてるような感じだったのに・・。まるでグラビアアイドルのようなムチムチした体つき。かなりいい物食べて栄養満点で育ったんじゃないの？明子ねえちゃんが小さい頃は、まだいい暮らししてたのかなぁ？なんて余分な事考えちゃうほどイメージが違う。

と、まぁ、「よっ！待ってました！」的な部分あり、「なんかなぁ・・」的な部分ありで読み進めている。
原作と切り離して考えれば、キャラクターの「キレ方」が極端すぎる事を省けば、野球知識も私程度でついて行けるし、まぁまぁかな？いや、もうちょっと面白い展開を期待したいなぁ。
今、某「バスケ大好き」さんに「あひるの空」借りてるけど、そっちの方が面白い。
「新約」っていうくらいだから、「巨人の星」の時代よりもどんどん進化してる野球の技術も戦術もとりこんで、野球でひっぱっていけるマンガにして欲しいなぁ。