先日J体育館で、ケンが習っている「拳法」の年に一度の大きな大会「ファイティングトーナメント」が行われた。
去年はSクラブ最後の年ということで野球の方を優先して不参加だったため、2年ぶりの参加となる。
小学校低学年のちびちゃん達の試合は、まだまだかわいらしいものであるが、ケンは今年から中学生の部での参加。みんな体が大きく、動きにもスピード感があり、なんだかちょっと怖い感じ。
試合前、久々の大会とあって、ケンはものすごーく緊張している。その緊張が伝わって、こっちまでどきどきしてくる。

試合前、必死に心を落ち着かせようとしているケン(左から3番目)


上の写真はケンが小5の時のもの(ケンは白)、下は今大会のもの(ケンは赤)。
なんだかでかくなったなぁ。


「礼」のあといよいよ試合開始。
な、なんと、ケンの相手は黒帯だぁ~!(ちなみにケンは茶帯)

さぁ!がんばれケン!!


体格では勝っているが、さすが黒帯、技の切れが違う。防御も必死。
がんばって食い下がっているが、顔面にキックが決まり「技あり」がとられる。ケンは鼻血がとまらなくて、時間をおいてから、試合の続きをやることに。
思っていたより激しい試合展開になってきた。
ケンの鼻血が止まって、試合再開

相手にリードされているため、積極的に攻撃するが、なかなか技が決まらない。「技あり」のブルーのランプがやけに明るく光っている。

そして、時間切れ、試合終了。
ケンの今年のファイティングトーナメントはここで終わった。
負けて悔しい気持ちと、試合が終わってホッとしたような気持ちが入り交じっているようで、さすがに口数は少ない。

普段野球をやっていて、チームみんなで戦うって事は経験しているが、こういった個人競技、しかも格闘技で、たった一人で戦うって事は結構寂しいだろうなぁと思う。目の前の敵に向かっていく。相手も自分だけをめがけて向かってくる。そういうシチュエーションってなかなかない事だと思う。野球をやっていても「絶対勝つんだ!」っていう熱い気持ちをもっと出さないと、と常々思っていたが、「闘争心」というものを全面に出すことが苦手なケンが、こういう大会に出て、痛い思いをして、心の奥底の「負けたくない!」って気持ちに気づき、その気持ちを出して戦う事を覚えていってくれたらなぁと思う。

しばらくしたら、べらべらといろんな話をし始め、またいつものケンに戻った。

小学校2年生から始めた、この「拳法」次の昇級試験では、いよいよ黒帯に挑戦である。
がんばれケン!!