アヤ、リエ、ケンと3人の子をもつ私は、かなり長い間、小、中学校にお世話になっている。しかし、仕事がらなかなか出かける事ができず、PTAの行事にはほとんど参加したことがなかった。しかし、今年は中学校のPTA理事(クラス役員)を引き受け「生活・文化」担当となり、文化祭の作品展の作品作りに参加した。
今回はトールペインティングに挑戦。
無地の傘にアクリル絵の具で色をつけていき、美しい花柄の傘になる予定・・。
渋めのピンク、緑、カラシ色の傘の中から、ピンクを選び、席に着く。
こういった行事には結構参加しているTさんがにやにや笑いながら「あら?おめずらしい・・」と声をかけてくる。(へい!その通りざんす)

さて、トールペイントとは・・・?
先生の話をききながら、作業をはじめる。
アクリル絵の具をパレットがわりの牛乳パックのうらっかわにつけて、指や、綿棒や、爪楊枝や、筆を使って、先生のいった通りのパターンで傘に花を描いていく。
みんな、同じパターンの図柄のはずなのに、選んだ色や、ひとつひとつのパーツの大きさ、バランスで、全然雰囲気が違ったものができる。ほんと、センスがものをいう世界。
作業前は結構べらべらしゃべっていたが、作業にはいると、かなり集中する。「うわっしまったっ!」「最初と最後の花の大きさ全然違うし~」みたいな独り言や「はぁ~・・・」「ふぅ~~・・」って、ため息が美術室中のあちこちから聞こえる。
それでも、最後の方になってくると、結構みんな満足そうな顔になってる。ほんと、人それぞれ、個性があって見てて楽しい。
2時間があっというまに過ぎた。とても面白かったが、夕方の仕事が待っているため、「あとは頼む」とAさんに言い残し、後かたづけもせずに一足先に帰らさせてもらった。(写メ撮ってくればよかったぁ)

今回はトールペインティングという手法だったが、どこにでもあるふつうのものが、ちょっと手を加えるだけでおしゃれになり、世界でひとつのものとなり、愛着のあるものとなる。そして、もくもくと何も考えずに作業に没頭するその時間で、気分はリフレッシュでき、完成した時の達成感はすがすがしく、気持ちいい。そんな気分になれるところが、こういった手芸のすごいところだと思った。

Aさん、Tさん、いつか3人おそろいの傘さしてSクラブの応援にいきましょ~!