昨日ケン達のホームグランドであるK小運動場で、練習試合が行われた。
11月23日に行われた三重県の大会が公式最終戦となっていたのだが、惜しくも一回戦敗退におわってしまった。
そんなケン達の為に、コーチ達が12月に入ってからも、何度か練習試合を組んでくれた。
昨日の試合はその最後の試合、ケン達Sクラブ6年生にとっては、この仲間で戦う事ができる本当に最後の試合だ。
「最後に勝って卒団させてやりたい」
母達もコーチ達も皆同じ思いで、この試合を迎えたと思う。
試合が始まった。ケン達Sクラブは後攻。
1回の表、Sファイターズを0点でおさえ、裏で2点をいれる。まずまずの出だし。
私達母親はこれまで子供達の試合を何試合くらい応援してきたのだろう。母達にも「締まった試合」かそうじゃない試合か位はわかる。子供達がどれだけプレイに集中しているかは、送球の仕方、キャッチの仕方、走塁の仕方、すべてにあらわれる。
何より、元気な声がたくさん出ているかどうかは試合の流れを左右する大きなポイントだ。
今日のケン達の様子をみていると、よく締まった試合をしていると感じる。
守備もミスが少なく、打球を捕って、ファーストに送球し一つずつ確実にアウトを取っていく。
攻撃の方も、思い切りのいいスイングでヒットがでている。
ケンにしても、第一打席がレフト前ヒットでさい先のいいスタートだ。
そんな感じで3回の裏を終わって、4対1で優勢に試合をすすめている。
続く4回5回はどちらも無得点。ヒットはでるものの点数には結びつかない。Sクラブの6年生達にも焦りがみえはじめる。
そして、6回の表、じわりじわりと責められ、気がつくと2点をとられていた。なんだか集中力が切れてきた感じ。この回もう一点とられたら同点になってしまう。
相手ベンチは活気づいて、応援歌がやけに大きく聞こえる。2アウトとっても、あと一つのアウトがなかなかとれない。
ここで、同点にされたら、ひょっとしたら負けてしまうかもしれない・・
これも、このチームをずっと応援してきた母親の勘だ。そんな風に負けてしまう試合を今まで何度も見てきたのだ。
「Sクラブエース踏ん張れ!みんながっちり守れ!」
最後の試合を必死で戦う子供達を写真におさめつつ、心の中で叫ぶ。
エースDちゃんが、投げる。いい球がズバッとキャッチャーミットにおさまる。2ストライクをとる。Sクラブ応援団から歓声がわきあがる。
さあ、あと一球!Dちゃん、がんばれ!
望遠レンズで、マウンド上のエースの表情を見る。
Dちゃんが泣いている。Dちゃんがマウンドで泣く姿は今までも何度か見た。
大事な場面で制球が乱れ、「ストライクをいれなきゃ」と焦れば焦るほどはいらない。そんな自分に腹が立つ、悔し涙だったのだと思う。
しかし、今日のこのマウンド上のエースの涙はいつもの涙とは違う。Sクラブ最後の試合、コレがSクラブで投げる最後の球かもしれない。
「絶対打ち取ってやる!打てるもんなら打ってみろ!」
そんな気迫が伝わってくる。
Dちゃんの足があがる。

腕を思いっきりふる。
4番バッターが思いっきりスイングする。バットに球が当たる。
ころころと転がった球は、丁寧に捕球され、ファーストで待つケンのミットに送球された。ケンはガッチリと球を捕ってスリーアウト。

Sクラブエースはまさしく「ナイスピッチ」で最後の試合のマウンドを飾った。
そして、みんなも最後の試合にふさわしい、いい戦いっぷりだった。



ケンは、この試合
「レフト前ヒット」「サードゴロ」「サードゴロ」そして最後の打席は「キャチャーフライ」だった。4打数1安打、それでもどの打席も気持ちのはいったスイングで、心残りは無かったと思う。

ケンがSクラブにはいっていなければ、私がこれだけ野球の試合を見る事は無かっただろう。
少年野球というスポーツを通じて、くやしい、うれしい、楽しい、おもしろい、情けない、つらい、様々な思いを、ケンがたくさん経験し感じる事ができて本当によかった。小学生のこの時期にこういったたくさんの思いを経験出来た事は、ケンが大人になっても絶対無駄にはならないだろう。
私自身も、このSクラブでたくさんの仲間ができた。この1年だけでも100時間以上の観戦時間を、子供達を応援し、見守り、親の立場で、辛い事もうれしい事も共有してきた仲間だ。ケンの野球がなければ、これだけ沢山話をする機会はなかったかも知れない。
もう、ケン達はこの仲間で一緒に戦う事は無いのだと思うとすごく寂しい。
なんか本当に寂しい。
去年の6年生のお母さん達もこんな気持ちだったのかと、あらためて思う。
そして、この時期、Sクラブが戦ってきた他のチームの6年生のお母さん達も同じような気持ちなんだろう。
Sクラブのケンが参加するこれからの行事は、23日のソフトボール.ボーリング大会、24日の市のお別れ大会。
おもいっきり楽しませてやりたい。
そして、1月7日の卒団式。
卒団式には、卒団生が作文を読むことになっている。
ケンはどんな作文を書くんだろう・・
11月23日に行われた三重県の大会が公式最終戦となっていたのだが、惜しくも一回戦敗退におわってしまった。
そんなケン達の為に、コーチ達が12月に入ってからも、何度か練習試合を組んでくれた。
昨日の試合はその最後の試合、ケン達Sクラブ6年生にとっては、この仲間で戦う事ができる本当に最後の試合だ。
「最後に勝って卒団させてやりたい」
母達もコーチ達も皆同じ思いで、この試合を迎えたと思う。
試合が始まった。ケン達Sクラブは後攻。
1回の表、Sファイターズを0点でおさえ、裏で2点をいれる。まずまずの出だし。
私達母親はこれまで子供達の試合を何試合くらい応援してきたのだろう。母達にも「締まった試合」かそうじゃない試合か位はわかる。子供達がどれだけプレイに集中しているかは、送球の仕方、キャッチの仕方、走塁の仕方、すべてにあらわれる。
何より、元気な声がたくさん出ているかどうかは試合の流れを左右する大きなポイントだ。
今日のケン達の様子をみていると、よく締まった試合をしていると感じる。
守備もミスが少なく、打球を捕って、ファーストに送球し一つずつ確実にアウトを取っていく。
攻撃の方も、思い切りのいいスイングでヒットがでている。
ケンにしても、第一打席がレフト前ヒットでさい先のいいスタートだ。
そんな感じで3回の裏を終わって、4対1で優勢に試合をすすめている。
続く4回5回はどちらも無得点。ヒットはでるものの点数には結びつかない。Sクラブの6年生達にも焦りがみえはじめる。
そして、6回の表、じわりじわりと責められ、気がつくと2点をとられていた。なんだか集中力が切れてきた感じ。この回もう一点とられたら同点になってしまう。
相手ベンチは活気づいて、応援歌がやけに大きく聞こえる。2アウトとっても、あと一つのアウトがなかなかとれない。
ここで、同点にされたら、ひょっとしたら負けてしまうかもしれない・・
これも、このチームをずっと応援してきた母親の勘だ。そんな風に負けてしまう試合を今まで何度も見てきたのだ。
「Sクラブエース踏ん張れ!みんながっちり守れ!」
最後の試合を必死で戦う子供達を写真におさめつつ、心の中で叫ぶ。
エースDちゃんが、投げる。いい球がズバッとキャッチャーミットにおさまる。2ストライクをとる。Sクラブ応援団から歓声がわきあがる。
さあ、あと一球!Dちゃん、がんばれ!
望遠レンズで、マウンド上のエースの表情を見る。
Dちゃんが泣いている。Dちゃんがマウンドで泣く姿は今までも何度か見た。
大事な場面で制球が乱れ、「ストライクをいれなきゃ」と焦れば焦るほどはいらない。そんな自分に腹が立つ、悔し涙だったのだと思う。
しかし、今日のこのマウンド上のエースの涙はいつもの涙とは違う。Sクラブ最後の試合、コレがSクラブで投げる最後の球かもしれない。
「絶対打ち取ってやる!打てるもんなら打ってみろ!」
そんな気迫が伝わってくる。
Dちゃんの足があがる。

腕を思いっきりふる。
4番バッターが思いっきりスイングする。バットに球が当たる。
ころころと転がった球は、丁寧に捕球され、ファーストで待つケンのミットに送球された。ケンはガッチリと球を捕ってスリーアウト。

Sクラブエースはまさしく「ナイスピッチ」で最後の試合のマウンドを飾った。
そして、みんなも最後の試合にふさわしい、いい戦いっぷりだった。



ケンは、この試合
「レフト前ヒット」「サードゴロ」「サードゴロ」そして最後の打席は「キャチャーフライ」だった。4打数1安打、それでもどの打席も気持ちのはいったスイングで、心残りは無かったと思う。

ケンがSクラブにはいっていなければ、私がこれだけ野球の試合を見る事は無かっただろう。
少年野球というスポーツを通じて、くやしい、うれしい、楽しい、おもしろい、情けない、つらい、様々な思いを、ケンがたくさん経験し感じる事ができて本当によかった。小学生のこの時期にこういったたくさんの思いを経験出来た事は、ケンが大人になっても絶対無駄にはならないだろう。
私自身も、このSクラブでたくさんの仲間ができた。この1年だけでも100時間以上の観戦時間を、子供達を応援し、見守り、親の立場で、辛い事もうれしい事も共有してきた仲間だ。ケンの野球がなければ、これだけ沢山話をする機会はなかったかも知れない。
もう、ケン達はこの仲間で一緒に戦う事は無いのだと思うとすごく寂しい。
なんか本当に寂しい。
去年の6年生のお母さん達もこんな気持ちだったのかと、あらためて思う。
そして、この時期、Sクラブが戦ってきた他のチームの6年生のお母さん達も同じような気持ちなんだろう。
Sクラブのケンが参加するこれからの行事は、23日のソフトボール.ボーリング大会、24日の市のお別れ大会。
おもいっきり楽しませてやりたい。
そして、1月7日の卒団式。
卒団式には、卒団生が作文を読むことになっている。
ケンはどんな作文を書くんだろう・・