「スポーツの秋」です!
って、「スポーツを見るだけの秋」の私がいうのも何だが、スポーツをするのに良い季節がやってきた。
ケンの少年野球はあいかわらずだが、高校の女バスのマネージャーになったリエの方も、あと1つ勝てば県大会に出られるという事でチカラが入っている。
で、明日からの高校バスケの大会の対戦表を見せてもらったら、女子準決勝の欄に「K江・K翔」という名前が。あっそうか二つの高校が統合されたんだっけ、でもって3年生はK江高校最後の学年なんだ・・て思ってた。
そして、今朝の中日新聞の記事。
「“最後の挑戦”快進撃」というタイトルのその記事は、来年3月になくなってしまうK江高校のバスケチーム(K翔との合同チーム)が県大会出場を決めた事が書いてあった。6年前K高女バス部は廃部になっていて、ピアスに化粧、ルーズソックスで練習にはほど遠い状態での活動だったらしい。監督をつとめるN先生は、そんな女バスの部員に「携帯をもちこまない」「毎日練習にくる」などの基本的なことから約束事をひとつづつ増やし、本格的な練習もできるようにした。そしてその先生の熱意にひかれて入部した現三年生が、今回県大会出場を決めたという内容だった。私はバスケに関してもど素人で、どこが強いとかなんとか全然わからないんだけど、今まで1回戦2回戦で姿を消していたチームが、自分の高校が無くなってしまう最後の年、しかも3年という高校最後の年に、ここまで勝ち残ってきているのは、やっぱり技術だけじゃないんだろうと思う。「K江高校」で勝ちたいんだって気持ちが伝わってくる気がする。

先日、たまたま、甲子園出場経験があり、現在少年野球の指導をしているという方の話をきく機会があった。その人ははっきりと「やっぱ、勝たなきゃ駄目です!」といった。「勝たなきゃ野球のおもしろさはわかりません」と・・。私は半信半疑だった。勝たなくたって、勝とうと思って一生懸命練習する、その過程に意味があるんじゃないかって思ったからだ。この辺が「文化系」でやってきた私には、わからない部分なのかもしれない。
ケンのチームの前監督が、試合の前に子供達に話していた言葉を思い出した。
「お前ら、この試合に負けたら、今までの練習も努力も水の泡だ。やっぱ勝たなきゃ駄目だ!」
大きな舞台で一戦一戦を勝ち抜く、勝つためだけに必死で練習してきた人たちの言葉はそうなのか、と思った。勝って勝ちぬいてしか報われない思いがあるんだと思った。
多分私は、そんな気持ちは一生わからないのかもしれない。それでも、ケン達にはやはり勝つ喜びを感じて欲しいと思う。「勝ってうれしい」を知っていれば、また次も頑張ろうって気持ちもでてくるのかも知れない。

新聞の記事は次のように締めくくってあった。
 「一つでも上を目指して、このユニフォームを長く着ていたい」チームの「最後の挑戦」はまだ終わらない。

これは、卒団の季節が近づいてきたケン達Sクラブ6年生にもあてはまる言葉だと思った。「悔いのないように」使い古された言葉だが、ほんとうに「悔いのないように」、一生懸命練習して、試合をして、もてるチカラを出し切って、一つでも多く勝って、そして思い残す事無く卒団を迎えてほしいと思う。

秋風が吹き、朝晩肌寒くなってきた今日この頃であるが、我が家は、そして私の周りの人たちには、まだまだ「熱い」スポーツの秋である。