懇談会があるためか、早めに学校から帰ってきたアヤが、ダダダ~~っと階段をあがって事務所にやってきた。
「お母さん、今、時間ある?」
「見て!夏だよ夏!!」と窓をあける。
「どれどれ」と外をみると、モクモクの入道雲が!



駅からまっすぐ東に向かって帰ってくるアヤは、ず~~とこの雲を見ながら自転車をこいできたんだな~。そんでもって「うわ~~、夏だ~~!」って思ったんだなー。
アヤのこういう感覚は、高校生にしちゃ、そうとうガキっぽいと思うが、私はアヤのそんなとこが好きだ。
フキンを漂白する時に漂白剤のにおいをかぐと、学校のプールを思い出したり、雨上がりの草のにおいをかぐと、岐阜のおじちゃんの家を思い出したり、誰にでもそんな感覚はあると思うが、アヤは特に敏感な気がする。
アヤのような視覚嗅覚で色々感じていたら、毎日、家と事務所の往復の私でも、小さな感動にいっぱい出会うのかもしれない。
「ガキっぽい」なんていわずにね・・。