ケン達新チームの練習試合が土日続けて２試合あった。
土曜日１試合目
試合前の素振りのとき、ケンがこっちをちらちら見ながらなにやらサインを送ってくる。よく見ると指を４本たてている。「えっっっ？？打順が４番ってこと？」
信じられないという顔をしたら、うれしそうにへへへと笑っていた。
とにかく新チームの初試合、どんな戦い方をするのか皆目見当がつかない。それに背番号も変わっているのでだれがだれやら・・。
ケンはファーストをまかされ思ったより落ち着いてプレイしていた。
２回裏を終わって３対１、まずまずの試合運び。と思っていたら、６回の表に２点いれられ同点に！ちょっとヒヤヒヤしたが、６回の裏Ｓクラブ打線炸裂。一挙６点をいれ初戦を９対３で快勝した。ケンも４打数３安打の大当たりでうれしそうだった。
日曜日２試合目
軟式野球のニューボール効果もあり、相手ピッチャーの不調もありで、我がＳクラブはバカバカとヒットを打ち、５回の表でなんと２２対１の大差をつけていた。とりあえず負けはないと安心して見ていると、うしろから母達の「ハシバさん！ハシバさん！！次ケン君投げるよ！」との声。ベンチの後ろを見てみると、ケンがコーチにうけてもらって投球練習をしている。
さっきの「安心」はぶっ飛んだ！
２１点差がなんだ！満塁ホームラン５回やられたら１点差になっちゃうじゃないか！とおよそありえない事まで想像して、「ハラハラ」がスタートした。
確かに、ピッチャーは憧れである。かっこいいと思う。そのピッチャーとして、我が息子がマウンドに立ち今目の前で投球するのである。うれしいに決まってる。しかしその「うれしさ」はすぐさま「ハラハラ」に打ち消された。
ケンが投球モーションにはいった。
記念すべき初登板「しゃ、写真撮らないとっ！」と望遠レンズをのぞく。
・・・みるんじゃなかった・・私のハラハラをさらに加速させる、思いっきり緊張し、チカラのはいりまくったケンの顔がそこにあった。
真っ赤な顔をしてケンが思いっきり腕をふりおろす。
「パシッ」とキャッチャーミットの音。
「ボール」
ストライクがはいらない。
その次も・・
そしてデッドボール。
次の子を内野ゴロでうちとったものの、またデッドボール。１アウトランナー１、２塁。
「だめ・・見てられない・・」と母達のもとへ移動。
「大丈夫大丈夫～」「これからこれから～！！」と私が励まされ、気をとりなおしてケンの投球を見守る。
しかし、そのうち「ストライク」がはいるようになり、くそボールを振ってくれる子がいたりで、２アウトランナー２・３塁、次のバッターをなんとかサードゴロでうちとり、なんとか最終回ケンは０点で抑えた。
チカラいっぱいにぎりしめていた私の手のひらにはくっきりと爪の跡がついていた。
新チームが動き始めてわずか２試合目にして「背番号１０」「打順４番」「ピッチャー」という大役を経験したケンはさぞかし疲れただろう。
そして私もどっと疲れた。
晩ご飯は「扇屋」で祝杯をあげた。
おふろにはいった頃やっと「あ～ケンがんばってたな～」とじんわりうれしさがこみあげてきた。
新チームはまだスタートしたばかり。これから一体何回こんなハラハラを経験するんだろう。しかし、ケン達はどんどん体も技術も心も成長していくんだろうなー。
私も、ちょっとやそっとじゃびくともせずに、ど～～んと構えていられるようにならなくちゃなー。
皆さんＳクラブを、そしてケンを、これからもひきつづき応援よろしくお願いいたします！
土曜日１試合目
試合前の素振りのとき、ケンがこっちをちらちら見ながらなにやらサインを送ってくる。よく見ると指を４本たてている。「えっっっ？？打順が４番ってこと？」
信じられないという顔をしたら、うれしそうにへへへと笑っていた。
とにかく新チームの初試合、どんな戦い方をするのか皆目見当がつかない。それに背番号も変わっているのでだれがだれやら・・。
ケンはファーストをまかされ思ったより落ち着いてプレイしていた。
２回裏を終わって３対１、まずまずの試合運び。と思っていたら、６回の表に２点いれられ同点に！ちょっとヒヤヒヤしたが、６回の裏Ｓクラブ打線炸裂。一挙６点をいれ初戦を９対３で快勝した。ケンも４打数３安打の大当たりでうれしそうだった。
日曜日２試合目
軟式野球のニューボール効果もあり、相手ピッチャーの不調もありで、我がＳクラブはバカバカとヒットを打ち、５回の表でなんと２２対１の大差をつけていた。とりあえず負けはないと安心して見ていると、うしろから母達の「ハシバさん！ハシバさん！！次ケン君投げるよ！」との声。ベンチの後ろを見てみると、ケンがコーチにうけてもらって投球練習をしている。
さっきの「安心」はぶっ飛んだ！
２１点差がなんだ！満塁ホームラン５回やられたら１点差になっちゃうじゃないか！とおよそありえない事まで想像して、「ハラハラ」がスタートした。
確かに、ピッチャーは憧れである。かっこいいと思う。そのピッチャーとして、我が息子がマウンドに立ち今目の前で投球するのである。うれしいに決まってる。しかしその「うれしさ」はすぐさま「ハラハラ」に打ち消された。
ケンが投球モーションにはいった。
記念すべき初登板「しゃ、写真撮らないとっ！」と望遠レンズをのぞく。
・・・みるんじゃなかった・・私のハラハラをさらに加速させる、思いっきり緊張し、チカラのはいりまくったケンの顔がそこにあった。
真っ赤な顔をしてケンが思いっきり腕をふりおろす。
「パシッ」とキャッチャーミットの音。
「ボール」
ストライクがはいらない。
その次も・・
そしてデッドボール。
次の子を内野ゴロでうちとったものの、またデッドボール。１アウトランナー１、２塁。
「だめ・・見てられない・・」と母達のもとへ移動。
「大丈夫大丈夫～」「これからこれから～！！」と私が励まされ、気をとりなおしてケンの投球を見守る。
しかし、そのうち「ストライク」がはいるようになり、くそボールを振ってくれる子がいたりで、２アウトランナー２・３塁、次のバッターをなんとかサードゴロでうちとり、なんとか最終回ケンは０点で抑えた。
チカラいっぱいにぎりしめていた私の手のひらにはくっきりと爪の跡がついていた。
新チームが動き始めてわずか２試合目にして「背番号１０」「打順４番」「ピッチャー」という大役を経験したケンはさぞかし疲れただろう。
そして私もどっと疲れた。
晩ご飯は「扇屋」で祝杯をあげた。
おふろにはいった頃やっと「あ～ケンがんばってたな～」とじんわりうれしさがこみあげてきた。
新チームはまだスタートしたばかり。これから一体何回こんなハラハラを経験するんだろう。しかし、ケン達はどんどん体も技術も心も成長していくんだろうなー。
私も、ちょっとやそっとじゃびくともせずに、ど～～んと構えていられるようにならなくちゃなー。
皆さんＳクラブを、そしてケンを、これからもひきつづき応援よろしくお願いいたします！