サザンのライブの様子をドカ~ンとUPしようと思ったが、その前にやはりこの事に触れておかなければと思った。
11日金曜日、ケンの通うK小学校のすぐ近くで交通事故が起こった。
第一報はリエの口から聞いた。
「お母さん、今日帰ってくるとき事故があったよ!救急車がきてて、その前に車があって、その下に小さい自転車が倒れてた。子供が車にひかれたらしい。で、すぐ横の電信柱によりかかって女の人が泣いてた」
「え~、どこどこ!どの辺??」
聞くと本当に学校のすぐ裏の道。細くてごちゃごちゃと曲がっている通りだ。
「大丈夫だったかなー。大けがじゃなければいいけど」
そして夜、YUKKYからのメール。
「さっきテレビのニュースでやってたけど、K町の子で1年生のY君だって。亡くなったらしい・・・」
ショックだった。
間違いなくケンの通う小学校の1年生。まだ今年の4月に入学したばかりの1年生である。
その日は、社会見学の日。事故の数時間前までは、お母さんが作ってくれたお弁当をクラスのみんなで楽しく食べていたはずだ。楽しい思い出とともに家に帰ってきてきっと晩ご飯の時にはお母さんや家族にたくさん話をしようと思っていただろう。そして近くの公園に遊びに出かけた。その帰りの事故。
ご家族の悲しみは想像を絶するであろう。
詳しい状況はわからない。
しかし、全然人ごとには思えなかった。
ケンやリエも頻繁に通る道。いや、その道に限らずどこででも起こりうる交通事故。
テレビ、新聞などから、ほとんど毎日のように交通事故のニュースははいってくるが、ここまで「怖い」とは感じなかった。
我が子にも同じような事がおこりうるという恐怖、そして、自分も一歩間違えば加害者になりうるという恐怖。普段あたりまえに運転している自分が本当に怖くなった。

ケンは児童会役員として告別式に参列させてもらった。
「先生も、1年生の子達もみんな泣いていた」といっていた。
家族や、友達や、先生、それまでに出会った多くの人たちが、一つの命が失われる事によって、どんなに深く悲しむのか、そういう様子はケンの心に頭にしっかりと刻みこんで欲しい。誰の命も、たった一つ、代わりはどこにもない、かけがえのない物であるという事を実感して欲しい。

K小学校の仲間にその本当に大事なメッセージを残していってくれたY君が、せめて事故の直前までは、社会見学や、公園で遊んだ事で、ものすごく楽しい幸せな気持ちでいてくれた事を願います。

Y君のご冥福をお祈りいたします。