会社を退職してから福岡に住んでいた時
新規開店のお店で少し働いていた事があった。
店主の昔からのお知り合いで
福岡でも有名な「炊き餃子」を考案した社長さんが
新装オープンで
お店のをプロデュースしていた事もあって
たまに顔を出してくれる事があった。
食材だけでなく、店舗経営に対しても
とても情熱的で、愛情深い人でもあったし
素敵な社長さんだった。
***
ある日、賄いで冷蔵庫の奥にあった
少し水分が抜けてかわいそうになってしまっていた
大根を見つけ、煮物にしていたのですが
その社長さんがふらりと来店したとき
店長さんが、「おい。あれ、出してやれ」
と、あの賄いを指さしてそう言うんです。
とてもとても、、、まさか
「賄いなんで無理ですよ。」
(しかも大根しなびたやつ)
と、、、お断りしたのにも関わらず
社長さんの
「いーからいーから。煮物食べたいし。」
と押されて渋々提供することに。
一口食べたなり
「あーこれこれ。冷蔵庫の奥にしばらくあったんでしょ。
でも、手をかけて大切に作ったねー。美味しいよ」
と嬉しそうに召し上がるもんで
わたしはそれから、ますます社長さんが来るのが
楽しみになりました。
食材と作った人のストーリーを一口で理解する
その姿がめちゃくちゃかっこよくて
「毎日、会いたいですねーーーー」と
店長さんに話していたもんです。
きっと、意識が向いていたからでしょうね。
月曜の朝、いつものように準備をしていたら
ふと。社長さんの事がよぎりました。
なんとなくなんだけど
「店長さん、今日社長さん来ますよ。」って
「バカ。お前、忙しいっちゃけん、来るわけなかろーもん
平日やぞ。月曜やし。」
「いや。でも来ますから」
って。何の根拠も無かったのですが
ただ直感でそう思って言ったのですが
昼頃、やっぱり電話が掛かってきました
「今からいくけど席空いとるね?」って
わたしは「やっぱり。」と思ったのですが
店長はすこぶるビックリして
「お前。何か繋がっとーと?何!?何!?
何か見えたんか?」って
そりゃそうだわな。
驚くわな。
でも、社長さんが来て一言
「今日は姉さんの賄い食べたいなーと思いよったんよ」
って。
繋がってた。それ、受け取ってました。たしかに。
「来ると思ってました」って2人で盛り上がりましたが
これって結局
繋がりたいという思いがそうしただけで
別に
霊感があるわけでも、特に先読み出来るわけでも
なくて
わたしの中ではよくある話なんです。
みなさんにも、よくある話だと思います
電話かけよっかなーと思ったら掛かって来た!みたいな
そんな感じ。
わたしがそれを受け取れるのって
タイミングがあって、いつも自分がいい気分の時
に限定されるんです。
頭の中に余計な思考がまるでないとき。
ふと。湧いた。
それをキャッチするのって結構一瞬です。
そんな時に無駄な思考があったら、きっと
それも頭の中の情報でかき消されたと思います。
ただ、毎日の中で
常に人はたくさんのメッセージを受信している
っていうことは今でも良くわかる。
たぶん、周りのみんなもきっと
毎日、何かを受け取り続けているはず。
テレビの受信機みたいに。
あとはチャンネルをどこに合わせるか?と言うだけなんだろうな。