幼稚園のときのことは、断片的にですが、結構覚えています。

男子より、女子と遊ぶのが普通でしたし、

最初で最後のモテ期が到来したのは、幼稚園の時です。

10人ぐらいの女の子から、いきなり呼び出されて、チューされたことがありました。

ですが、幼稚園の時に大好きだった女の子(仮称:かよちゃん)には、あまり相手にされませんでした。

かよちゃん以外の女の子とは仲良く普通にしゃべれるのに、

かよちゃんとは普通にしゃべれませんでした。


年長組になると、津川(仮称)というカッコいいヤツが転入してきました。

めっちゃええカッコしぃで、しかも私が大好きだったかよちゃんと仲良くなっていたのを見て、

子供ながらに悔しく思っていたのを覚えています。


その津川というヤツの誕生日会に呼ばれて家に行ったことがありますが、

100坪以上の広いお屋敷に住んでいて、

めっちゃびっくりしたのを今でも覚えています。

メード(おばぁちゃんでしたが)が居たのにもびっくりしました。


子供ながらに格差ってのがあるというのを肌で感じていたと思います。


とうとう卒園する日が近づいてきたある日のこと、

みんなの進学する小学校が後ろの掲示板に張り出されました。

殆どの子達は、近くの公立小学校です。

当たり前ですよね?

普通はそうです。


ところが。。。

津川とかよちゃんだけ、

私立K小学校

と書いてある。


なんじゃそりゃって思いました。

帰宅して、母に確認したような気がします。

そして、「僕も行きたいっ!」って強くせがんだ気がします。


で、いきなり記憶は試験の日に飛びます。


もちろん公立小学校の試験も受けた気がしますが、

その時はめっちゃ和やかで遊び感覚でした。

ところが、私立K小学校はなんか堅苦しい小学校で、

めっちゃ難しい試験を何時間も受けた気がします。

後に母は言ってました。

「遊びに来たと勘違いして、かよちゃんばっかり気にしてたよ。」と。

その時も悔しいことに、津川とかよちゃんは私と違う教室で一緒に試験を受けており、

休憩時間に2人仲良く私の教室の前を通っていくのを見ていました。


堅苦しい面接も終わり、試験は終了しました。


結果は。。。


津川とかよちゃんは、合格して、早くに制服やら靴やらランドセルやら買っていました。

「何で俺だけまだなの?」

寂しい気持ちで一杯だったような気持ちが残ってます。


そうです。

私は不合格ではありませんでしたが、補欠合格だったのです。

ですが、幸運にも、後に繰り上げ合格が決まり、遅れて制服を買いに行ったのを微かに覚えています。

恐らく滑り止めに受けて合格していたヤツが、国立の附属小学校に合格して蹴ったんでしょうね。

お陰で、合格できたんだと思います。


後に思うようになります。。。

そぅ!私は受験勉強を全くすることなく、合格したんだと。

他の連中はいわゆるお受験で、バリバリ勉強してやっと合格した奴らもいたんだと思います。

まぁ、奇跡ってヤツですね!ホント。今から思うとよく合格したなって冷や冷やします。


ただ、補欠合格というのを当時は当然知りませんでした。

入学後、何年か経ってから、細川(仮称)というヤツに、そのことをみんなの前でバラされ、

いじめられることになるなんて、想像もしていませんでしたが。


私はかなり能天気な、おめでたい、元気だけが取り得の少年でした。

小学校を卒業してから何年か経ってからですが、やっと気付きました。

場違いな学校に来てしまっていたんだなぁと。。。