ある日、Xが所定の位置からズズーッと10センチほど下に下りてきました。

 

窓枠に隠れていたから見つからなくて済んでいたのに。。。

 

「下りてきちゃダメだよ!見つかっちゃうよ!」

 

窓を開けて言っても、Xはそのまま動かず。

 

その日は母に見つからないようにごまかす事で必死でした。

 

次の日

 

今日こそは上に上がってもらわないと。。。

 

そう思い窓を開けると

 

そこにはXの姿はありませんでした。

 

あんなに大きく張った蜘蛛の巣すらひとつも見当たりません。

 

もしやと思い、母に確認すると

 

クモ、いたのか?と。。。

 

きっとXはお引越ししたのでしょう。

 

下りてきたのは最後の挨拶だったのかなと今では思っています。

 

どこかで元気に暮らしているといいな。

 

害虫と言われてしまう女郎クモですが

 

こういう出会いと別れもいいものではないでしょうか。