若者は…と半ば決めつけられたかのようにいつの時代も言われ続けたことだろうが、私の眼には決してそうは見えない。
近頃の若者は実に真摯で礼儀正しく地に足をつけて将来を見据える素晴らしい人たちと見える。


私が大学生の頃不覚にも同性の友人に恵まれなかった。ばかばっかりやってはめを外した記憶などほとんどない。自分にも問題があっただろうが専門性の高い世界に入って周りの誰もがライバルであったことが一因だろう。


その中でもお互いに腹を割って付き合うことができた大切な同性の友人を昨年亡くした。その訃報を聞いたのはイタリア・ミラノの空港に降りたった瞬間だった。私は自己研鑽のためにイタリアに来たのだか愕然とした。


言い知れない悲しみの中でのイタリア滞在中、一人の日本人男性に出会った。彼は1周り以上も下の大学の後輩で現在大学4年生。大切なマイミクさんだ。彼は実に真摯で礼儀正しく、他人の優れた部分をきちんと評価でき友達を大切にする。それでいて自己の立ち位置を決して見誤らずしっかりと将来を見据えているのだ。彼に出会えたことは本当に嬉しかった。


それはひとえに彼の人間性の賜物であるが、後に彼に紹介してもらった彼の同級生からも共通して同じことを感じ心の底から嬉しくなった。彼らを本当に尊敬している。またよい方向に時代や環境が変化していることに喜びを感じている。


今年あるSNSを通じて10代後半から20代前半くらいにかけての若い世代の人々に多く出会うことができた。嬉しいことだ。


医療を学ぶ学生、法律を学ぶ学生、演劇で技を磨く者、将来を夢見てレストランで働く者、剣道に打ち込む者、水泳に打ち込む者…その他にも様々な世界で多くの若い人々が自分の立ち位置で真剣に生きている。そして先ほどお話した大学の後輩と同じことを彼らから感じている。
その中にはまだ会ったことのない人々もいるが、コメントや日記などから十分にそれが伺える。
彼ら全てに将来の成功をつかんでほしいと願っている。いゃ彼らなら間違いなくできるだろう。