胸のつかえ | とっさんの幸せ。

胸のつかえ

受付の方に案内され、部屋に入る 



――室内には テーブルと2脚の椅子だけが部屋の真ん中に置かれていた 



椅子に座って待つよう促され、私は荷物を椅子の横に置き、座って待つ事にした 


数分するとノックがあり 部屋に40代位の女性が現れ、私の前に座った 




私は何を言われるか、 

先生の一言を待った… 




『はじめまして。』



次に何を言われるのか 私は先生の言葉を待った 


『今の付き合ってる方とは上手くいっていますか。』


………直球だな(苦笑)




外堀からだんだんと核心ついた質問がくると思っていただけに、正直驚いた 



【うまく】物事が問題なく進んでいる様…… 



うまく、おそらくいっていないだろうが、果たして悪いかどうかも 判断がつきにくい…… 


それより、その事象により自分の考えすぎな方が問題な気もする 



『彼氏とは2ヶ月位会ってません これといった喧嘩もした事はなかったのですが、突然連絡がとれなくなりました』



私は事実を伝えた。 



『それであなたは、その事についてどう思います?』


………いいわけない  



気にしていないなら、ここには来ない 



『気になって仕事が手に付きません。眠れなかったりします。やりすぎだとは思いますが、彼氏の自宅に何度も行ってしまいました』



いくら先生とはいえ、少しはヒクかなと思ったが、驚くどころか先生はにっこりほほえんで言った 


『本当に彼氏さんの事が好きなんですね』




しばらくはこんなやりとりが続いた  


先生はただ優しく私の話を聞き、うなずき、時に質問をなげてきた 



なんだか、母親に出来事を話しているみたいだ 




それに最近の自分をより冷静に振り返ってみれた 




一通りの話をしおえると
なんだかつい最近の事なのに、ずっと昔の事を話していた気になった 



彼の事忘れられるんだろうか………??