人一倍、ばあちゃんっ子だった私にはたまらない一冊です。
『ぶたばあちゃん』
文 マーガレット・ワイルド
絵 ロン・ブルックス
訳 今村葦子
ずっと一緒に過ごしてきた二人。
仕事も分け合って。
「死」が近づいてきたことを感じたぶたばあちゃんはいろいろな支度を始めます。
そして
町を散歩して木々や花々や空などを心ゆくまで
眺め、耳をかたむけ、においをかぎ、味わいました。
生きること、愛すること、そしてこの世の素晴らしさをぶたばあちゃんは孫娘に伝え、
それを孫娘はしかっりと受け止め、
二人が知っている、いちばんいいやりかたで
さよならをしました。
私の祖母は私が高校生のときに他界しました。
「ばあちゃんが幼稚園の先生にならせちゃぁけん」といいながら死ぬまで働き続けたばあちゃん。
孫たちにおみやげと、お菓子やらあめ玉をカバンに詰め込んでいたばあちゃん。
自分のことは二の次、いやいや五の次くらいだったばあちゃん。
どんなときでも全身全霊で私を守ってくれていたばあちゃん。
ばあちゃんにだけはわがままや自分の気持ちをブレーキかけずにぶつけてきた私。
ばあちゃんが生きてる間に「ありがとう」ってことばもかけられず、
恩返しもできなっかた私。
ごめんね、
ありがとう
ばあちゃんのようにタフにはなれないけど…
ばあちゃんみたいにたくさんの温かい人たちに支えてもらいながら私らしく、がんばってるよ。