プーチン大統領が、4月20日復活祭からの30時間の休戦を発表しました。
ゼレンスキー・ウクライナ大統領も同意し、休戦期間の延長を希望しています。
この休戦が延長されて、本格的な停戦交渉が始まればいいですね。
さて、以下のブログはウクライナ戦争が始まった2022年の4月にアップしたものです。
当時は未来ニャースでしたが、今では過去ニャースですね。
この年も、西方教会と東方教会の復活祭は同じ日、4月17日の日曜日でした。
時空記者たまのニュースはフェイクでしたが、学者猫のクロ先生の解説はどうだったでしょうか。
もう一度、目を通していただければ幸いです。
(時空記者のたまです)
時空記者猫のたまから、ウクライナ戦争のイースター休戦についての第一報がありました。
4月10日、ローマ教皇フランシスコ、ロシア正教会総主教キリル1世、ウクライナ正教会府主教エピファニーは、日曜のミサで揃って、ロシアとウクライナ大統領に、イースター期間の休戦を呼びかけました。
この呼びかけは、ローマ教皇フランシスコの主導により行われたものです。
これを受けて、ロシア・ウクライナ両国の大統領は、4月12日(火曜日)から翌週の18日までの1週間、イースターのあいだ戦闘を一時中止すると発表しました。
カトリック教会と東方正教会では、年によってイースターの日時が異なりますが、今年は両教会ともイースーターは4月17日に行われます。
2017年のウクライナ紛争時のイースター休戦は失敗でしたが、今回の休戦はどうなるでしょうか。
以上、たまがバチカンより報告しました。
続いて学者猫のクロ先生に、今回のイースター休戦と今後のウクライナ戦争について解析して、いただきます。
それジャー、解説してやるにゃー。
(学者猫のクロ先生です)
復活祭(イースター)は、キリストの復活を祝う日で、教会暦のなかで最も古い祝日だにゃ。
西方教会ではクリスマスが第一だが、東方教会では伝統的に復活祭が最も華やかな行事とされている。
戦争を起こして侵略しているのはロシアだから、ロシアが同意しなければ、休戦とはならにゃいにゃ。
ロシアにも休戦理由がある、まず第一はこの時期は雪解けで大地はドロドロ、戦闘にも補給にも適しておらん。
第二次大戦の独ソ戦でも、3月から4月の泥濘期は戦闘を中止して体制をたて直して、5月から新たな作戦を開始するのが、常じゃった。
ロシア軍はウクライナを甘く見て、予期せぬ損害を受け、民間人の虐殺などを行っているニャー。
日華事変の時の日本陸軍も同じじゃった。
戦闘が行き詰まって、死傷者が増えてくると日本兵による婦女暴行事件が多発。
これを咎めた将校が、戦闘中に自軍の兵士に背後から撃たれるなど、不祥事が相次いだんじゃ。
こうした兵士の不満を解消するために、日本陸軍主脳部が考えだしたのが慰安婦だった。
戦争が長期化して苦戦すると、民間人の犠牲者が出るのじゃ。
ベトナム戦争のアメリカ軍や韓国軍も同様、ロシア軍だけのことではない、どの戦争でも同じなのじゃ。
さて、プーチンのロシアに話を戻そう、簡単にいくと思っていた、キエフ攻略に失敗して逆に大損害を出してしまった。
この上は、ハリコフ、マウリポリなどの北方・東方戦線、クリミアからアゾフ海沿岸にかけての南部戦線で、必要とする土地を占領して、成果を上げるしか面目を保つ道はない。
そのための準備期間として復活祭の休戦は有効と考えたのじゃろう。
ウクライナも同様じゃ。
この休戦を利用して、戦闘地域から住民を避難させることができる。
それだけでなく、西側諸国からの軍事援助も得られるし、軍隊の再配置や反攻作戦の準備も行われるわけじゃ。
最後に、現在のプーチン体制のよりどころは、共産主義ではなくロシア正教じゃ。
ロシア皇帝がロシア正教の守護者であり、東ローマ帝国の後継者として振る舞ったのと同じじゃ。
プーチン大統領は、自分はロシア正教の守護者であり、ロシア皇帝ひいては東ローマ皇帝の後継者である、と考えているのじゃな。
プーチンとキリル1世は仲がいいと聞いている。
復活祭で休戦をすることで、信心深いロシア国民の支持率も上がると考えておるんじゃろう。
この休戦で戦争が終わるわけではないニャ。
わしゃ、休戦後の戦況を内線作戦がとれるウクライナ軍に主導権が移ると考えとる。
まあ、その予測は、別の機会に話してやろうニャー。
以上、我が輩は猫であるで有名な、学者猫のクロ先生でした。
さて、当時の学者猫クロ先生のウクライナ戦争の解説と予測、読まれていかが思われますか