8月14日,岸田首相が9月の自民党総裁選挙に出馬しないことを発表しました。

 

総裁選不出馬声明があるとすれば、お盆休暇明けの19日か20日と予測されていたので

 

まさに、青天の霹靂。

 

 

突然の発表に、「今後も政局をリードするのは俺だぞ」と言う、岸田首相の強い意思が感じられましたね。

 

9月末の投票日に向けて、急速に総裁選が活発化しています。

 

そこで今回も、キツツキの政治評論家、嘘月飛夫先生に自民党総裁選挙について解説してもらいましょう。

 

嘘月飛夫

 

それでは、分かり易く解説してやろう。

 

まずは、自民党総裁選挙のシステムじゃ。

 

総裁選挙に、出るためには20人の、国会議員による推薦が必要。

 

こうして出馬した候補者によって選挙が行われるのだなー。

 

投票するのは、自民党の国会議員と同数の党員じゃ。

 

今回の総裁選では、議員367人と党員367人の計734票を、各候補が争うことになる。

 

最初の投票で、過半数の368票以上を得れば、自民党総裁じゃ。

 

過半数を得たものがいなければ、議員票367と地方党員票47の合計414票を、上位の2名で争うことになる。

 

前回、2021年の総裁選挙を振り返ってみよう。

 

この時は、議員票382と党員票382の764票を、岸田文雄、河野太郎、高市早苗、野田聖子の4氏が争った。

 

第一回投票では、岸田256(146+110)、河野255(86+169)、高市188(114+74)、野田63(34+29)。

 

過半数の、383票を得たものはおらんかった。

 

決選投票は、議員票382と党員票47の429票を巡って行われた。

 

その結果、岸田251票(249+8)、河野170票(131+39)で岸田文雄が自民党総裁になったんじゃな。

 

 

1票差だった初回選挙と異なり、決選投票では」大差をつけて岸田が勝利した。

 

これでわかるじゃろー。

 

いくら人気があって党員票を得ても、議員票をとれなければ、総裁にはなれない仕組みになっておる。

 

麻生派以外の派閥は解散したことになっているが、旧各派閥の党員数をみてみよう。

 

旧好知会系では、岸田派50人、麻生派50人の計100人。

 

旧安倍派では、福田系30、萩生田系30、その他30の計90人。

 

茂木派45人、二階は40人、管・石破・小泉グループ35人、森山派8人、無派閥49人となる。

 

出馬が噂されている候補者派閥の関係はこうじゃ。

 

岸田派からは上川と林の2名。

 

麻生派からは河野。

 

茂木派からは、茂木と加藤の2人。

 

二階派からは、小林。

 

管・石破・小泉グループからは石破、小泉。

 

無派閥から、高市早苗、野田聖子、斉藤健の11人じゃな。

 

このうち20人の推薦を得て出馬できる可能性があるのは、だれかな。

 

茂木は自分の派閥から20人、小林も旧二階派と若手から20人は可能じゃな。

 

管グループは40人程度だから、小泉、石破、加藤の3人は無理じゃ。

 

無派閥、若手からの票を入れてもギリギリ小泉、石破の二人じゃな。

 

野田はまず無理じゃ、高市も今回は旧安倍派から見放されて、20人集まるかどうかじゃ。

 

河野は前回2位じゃから、麻生派を中心に20人の推薦人は集まるじゃろう。

 

あとは旧岸田派の、上川と林じゃが、わしはこれからの岸田と麻生の調整で、上川にしぼられると思う。

 

茂木、上川、小林、小泉、河野、の5人と石破、高市の2人が残るかどうかじゃな。

 

おそらく、茂木、上川、小林、小泉、河野の5人で総裁の座を争うことになるニャー。

 

票が割れて一回目の投票で過半数を得る候補者はいない。

 

誰が、一位と二位になるか。

 

それが問題じゃ。

 

長くなったので、今回はここまで。

 

続きは、次回のおたのしみに。