時空猫記者のタマが、スクープ記事を2024年4月30日より報告します。
本日、岸田文雄首相は安倍派幹部4名とその他80名の安倍派および二階派議員の大量処分者を出した裏金問題と、自身の政治パーティー問題の責任をとる形での、党総裁辞任を発表しました。
28日の衆議院補欠選挙敗北の結果を受けて、29日急遽行われた麻生副総裁・茂木幹事長および党3役との会合で、この方針が決まったようです。
これを受けて、茂木幹事長は2024年5月19日に、自民党総裁選挙を行うと発表しました。
総裁選挙には、茂木敏充氏、河野太郎氏、上川陽子氏、石破茂氏、高市早苗氏などの出馬が予想されています。
以上、タマが首相官邸前より報告しました。
突然の首相辞任発表について、キツツキ政治評論家嘘月飛夫先生に解説をお願いしました。
嘘月飛夫
それじゃあ、皆にもわかるように話してやるかな。
岸田首相は、自分が得意と思っている外交でサプライズを起し支持率を回復しようと、6月の北朝鮮訪問を考えておった。
北朝鮮で食料が枯渇し始める6月に、米をお土産に訪朝すれば、そこそこ歓迎されると思ったんじゃろう。
安倍元首相も実現できなかった、小泉純一郎首相以来の北朝鮮訪問じゃ。
これで人気を回復して、9月の総裁選挙に打って出る、と考えたわけじゃなあ。
海千山千の北朝鮮は、その手には乗らんかった。
金与正氏から、「苦し紛れの人気取り」と、先に指摘されてしまった。
意図とは逆に北朝鮮から、「賞味期限切れのあんたなんか、相手にしないよ」と、言われたわけじゃ。
裏金問題でも、証人喚問をするしないと野党ともめている間に、4月10日の衆院補欠選挙の公示日を迎え、与野党とも選挙戦に突入。
この間にも、安倍派や二階派議員の処分はしても、党総裁としての自分の処分は知らんぷり岸田首相。
内閣支持率はジリジリと下がり続け、28日の選挙では野党に大敗してしまった。
この有様で、9月の総裁選挙前まで首相を続ければ、その後の政治生命はなくなってしまう。
そこで、自民党総裁としてけじめをつける形で首相辞任しておけば、首の皮一枚残して生き残れると考えたんじゃろう。
次の首相候補の上川陽子氏は1953年生まれ、茂木敏充氏は1955年生まれ、岸田首相は1957年生まれで、実は一番若い。
わしは、次の首相の目はないと思っておるが、石破茂氏は首相と同じ1957年生まれだなー。
おまけで言っとくが、小池百合子は1952年生まれで、一番年長じゃ。
まあ、早めに辞任しておけば、先でまだ可能性がある。
こんな思惑で岸田首相は首相辞任を決断したんじゃ。
この時期の首相辞任には、過去の事例がある。
2001年、3月13日、自民党大会で「秋の総裁選を繰り上げて行う」、
と森喜朗首相は、間接的に総裁辞任を表明した。
橋本龍太郎、小泉純一郎、麻生太郎の3氏が立候補し、小泉純一郎が総裁に選出された。
その後、9月の総裁選挙日程は決まっていたが、特別措置として告示に先立ち所属国会議員に出馬の意思を確認したのじゃ。
出馬表明したのは、小泉ただ一人で、告示を待たず8月10日の両院議員総会で小泉純一郎の再任が決定された。
新首相が、7月解散総選挙に打って出るかも知れんが。
2001年と同じような経過をとる可能性もあるにゃー。