(米国大統領の紋章)
日本では余り知られていませんが、アメリカ大統領に関して長く語り継がれた、呪いの伝説があります。
それは、「テカムセの呪い」、と語り継がれているものです。
1840年以降、20年目ごとに選出された大統領は任期を全うできず、在任中に死亡するという呪いです。
テカムセは米国独立の8年前、現在のオハイオ州で酋長の息子として生まれました。
6歳の時に父を白人に殺されたテカムセは、英語を学び欧州の文化を理解しようと努めます。
そして、北米の諸部族をまとめ上げ、イギリスとも手を結んでアメリカと戦います。
力及ばず、1813年テカムセは、テムズ川の戦いで、ハリソン率いる米軍との決戦で斃れました。
伝説によると、今わの際に彼は、
「ハリソンは、この勝利で次期アメリカ大統領になるだろう。だが、かれは在任中に死ぬ。
ハリソンに続いて大統領に選ばれる者も、20年ごとに同じ運命をたどる。
そして、大統領の死と共に、誰もが我々の死を思い出すのだ。」
と、呪いの予言を残したのです。
1840年インディアン戦争の英雄として、第9代大統領に選出されたハリソンは、就任1ヶ月ごに肺炎で死亡しました。
1860年に選出されたリンカーンは、南北戦争後に劇場で暗殺。
1880年選出の20代大統領ガーフィールドは、就任直後狙撃されて80日後に死亡。
1900年に再任された25代マッキンリーが、銃撃後の感染症で死亡。
1920年選出のハーディングは、就任2年半で肺炎後の脳梗塞で死亡。
1940年選出の32代ルーズベルト大統領は、第二次世界大戦終結直前に脳出血で死亡。
1960年選出のケネディ大統領は、ご存じのごとくダラスで暗殺されました。
ところが、1980年選出のレーガン大統領は路上で銃撃され重症を負いますが、暗殺は未遂に終わりました。
2000年選出のブッシュ大統領は、2期目の2005年グルジア(現在のジョージア)演説中に手榴弾を投擲されますが不発で、暗殺は未遂に終わっています。
テカムセの呪いも、さすがに効力を失ったのでしょうか。
さて、現米国大統領のバイデン氏、選出されたのは2020年です。
就任4年目を迎え、11月の大統領選挙を共和党のトランプ氏と激しく争う姿勢を崩さないバイデン大統領。
テカムセの呪いを逃れて、彼は任期を全うできるのでしょうか。
急な病死や認知症が悪化しての辞任など、これから起きたりしませんかね。
皮肉なことに副大統領は、インド系のアメリカ女性です。
220年前にアメリカと戦って倒れた、インディアンの酋長テカムセの呪い。
私は、まだテカムセの予言が生きているような気がします。
さて、皆さんは、どう思われますか。