岸田首相の支持率は下がる一方ですね。
12月のマスコミ各社の支持率調査では、20から25%の間に集中することでしょう。
一方、野党の皆さんもも党内事情から、早期の衆院解散総選挙は望んでいないようです。
おそらく、岸田首相は来年夏頃、9月の自民党総裁選前に辞任を発表。
総裁選挙は、岸田文雄氏以外の候補により、あらそわれることになるでしょう。
今回も、キツツキ政治評論家の嘘月飛夫氏に、次期自民党総裁選について伺いました。
嘘月飛夫
それでは次期自民党総裁は誰になるか、順をおって話してやろう。
キングメーカーという言葉を知っておるかい。
自分はキングになれないけれど、次のキング誕生に強い影響力を持つ実力者の事じゃ。
日本の歴史では、摂関時代の藤原氏や院政時代の法王たちじゃな。
キング候補者が自力でキングになる力が無い時には、キングメーカーの意向でキングが決まることになる。
過去二回の自民党総裁選挙を振り返ってみよう。
まずは前回の総裁選、第四派閥のリーダーの岸田には、自力で総裁になる力は無い。
キングメーカーは、安倍晋三と麻生太郎じゃった。
安倍は自分の力を誇示するため、第一会投票の議員票では、高市早苗を2位にまで押し上げている。
圧倒的な、キングメーカーじゃーな。
その前の総裁選挙も同じじゃ。
無派閥の管義偉を勝者にしたのも、安倍晋三の力じゃった。
ここで、ポスト岸田、次回の自民党総裁選挙を考えてみよう。
圧倒的な力を持っていた安倍晋三の亡き後、次期総裁選挙に影響力を持つキングメーカーは5人いる。
まずは、麻生派を率いる麻生太郎、次は現首相で宏池会のリーダー岸田文雄、二階俊博、菅義偉、そして旧安倍派に影響力をもつ森喜朗じゃな。
それでは、首相候補はだれかじゃ。
前2回の総裁選候補者から、勝者の管・岸田を除いた人物をあげてみよう。
河野太郎、高市早苗、石破茂、野田聖子の4人じゃったな。
次に、新たな候補になるのは、茂木敏充と宏池会の上川陽子、林芳正の3氏じゃ。
このうち、高市、野田、石破の3人は、立候補に必要な20人の推薦人を得ることが、まずできまい。
高市は安倍の力を示すダミーに過ぎなかったわけだし、石破・野田は2回も続けて負ければ、もう御用済みの賞味期限切れじゃ。
また、宏池会グループのリーダー麻生と岸田は、林を応援しないな。
もともと、麻生は林を嫌っておる。
また、林が総裁になれば、年齢的に岸田、麻生とも完全に過去の人物になってしまうからのう。
こうして谷垣派を含めた宏池会グループの大半は、上川を押すことになる。
結局、河野太郎、茂木敏充、上川陽子の争いになるなー。
最大派閥の旧安倍派、ここには萩生田、西村、世耕と人材はおるが、候補を絞ることができない。
結局、長老の森喜朗が取りまとめる形で、3人の将来の目を摘まない、最年長で女性の上川を推すことになる。
二階、菅も、総裁選挙後に自分たちの影響力を残そうと考えれば、自ずと応援する人物は限られて来るだろう。
こうして、キングメーカー達の利害が一致して、上川陽子が岸田文雄の後継者として、新総裁に選出されるんじゃな。
上川新首相の誕生じゃ。
次期米国大統領になりそうなトランプや、中国の習近平、そしてロシアのプーチンに渡り合えるのは、断固としてオウム真理教幹部の死刑を執行した、上川陽子女史だけだなー。
わしは、英語に堪能で実務能力にたけ、そしてぶれない上川陽子に、日本のサッチャー、メルケルになってほしいと期待しておる。