台風7号が日本海に抜けて、昨日今日と急にまた暑くなってきました。

 

今日は全国各地で気温が上昇し、猛暑の陽気です。

 

本当に、高校野球が休養日でよかったですね。

 

さて、猛暑が続くとマスコミで必ず取り上げられるのが、炭酸ガス削減と地球温暖化問題です。

 

地球温暖化は、我が国においても、猛暑の夏・台風の強大化・集中豪雨などの気象変化をもたらしています。

 

 

一方、オーストラリア、フランスなどでは、国土の乾燥化が進行すると考えられています。

 

ハワイやカナダの山火事も乾燥化の結果ですね。

 

さて、地球温暖化と健康に関して、2014年に世界保健機構から報告書がだされました。

 

温暖化による影響として、下痢性疾患、マラリア、デング熱、熱関連死亡の増加や、農業生産の減少による貧困国での住民の低栄養化が挙げられています。

 

さしあたり日本では、このうち熱関連死亡の増加が、問題となります。

 

熱関連死亡とは、死亡リスクの最も低い気温(至適気温)を超えた際に生じるリスクの上昇に伴う死亡のことです。

 

 

高気温に伴う死亡ですから、すぐに熱中症による死者の増加が思い浮かびます。

 

しかし、それだけではありません。 

 

平成に入ってから、冬期だけでなく夏期の心筋梗塞、脳卒中の発症者数も増加しているのです。

 

これらの死亡を全て加算したのが、熱関連死亡者の総数となるのです。

 

2019年の千葉県で起こった、台風による大規模停電を覚えていますか。

 

倒壊したゴルフ場の支柱で民家が押しつぶされた映像が印象的だった台風です。

 

強大化した台風による被害で大規模な停電が起こり、そこを熱波が襲って熱中症が大発生。

 

新型コロナウイルス感染症だけでなく、台風襲来後の熱中症患者・搬送急増で救急医療体制が崩壊するという、複合災害のリスクもすぐ目の前にある現実なのです。