8月15日の今日は、終戦記念日です。
今回は、昭和の戦争に関連した水戸の大銀杏のお話しです。
水戸のメインストリートは、駅を出て西に向かう国道50号線。
駅前のバス停を過ぎて、すぐ始まるのが銀杏並木の銀杏坂です。
銀杏坂が始まるあたり、京成ホテルと三の丸小学校に向かう急坂の分岐点に、ひときわ目立つ大銀杏の木があります。
昭和20年8月2日、水戸市はB29、160機による焼夷弾爆撃をうけました。
この結果、市街地の70%近くが破壊され、300人以上の市民が死亡。
焼け野原になった、水戸駅周辺で丸焼け状態で立っていたのが、この銀杏の木でした。
この丸焼けになった銀杏の木が、再生したのが大銀杏の木です。
木のそばにある案内板には、「戦後まもなくしてこのイチョウの木に新しい芽が生えました。
その生への力強さは、多くの市民に感動を与えただけでなく、復興に向けて物資が不足し、生活に困窮する日々を送る人々を励まし、勇気づけました。」
と記されています。
水戸市内には、ほかにも空襲に耐えて再生した大銀杏の木があります。
大工町交差点から、千波湖方面に200メートルほど下ったところにあるのが
別雷皇太神、通称は水戸の雷神さまの大銀杏の木です。
水戸の大空襲で雷神さまの社殿も丸焼けになりましたが、この木は復活し現在も青々と茂っています。
樹高24メートル、幹回りは4.5メートルの堂々たる巨木で、水戸市の保存樹に指定されています。
2023年、経済敗戦国日本の復活を祈って、銀杏坂と雷神様の大銀杏をめぐってみてはいかがですか。
水戸市の復活を願う方は、途中の金比羅様と雷神様のお賽銭を、お忘れなく。