UFO(ユーエフオー)

 

Unidentified flying object の略です。

 

日本語では、未確認飛行物体と訳されています。

 

今回はUFOのお話です。

 

1947年、米国の実業家K.アーノルドはワシントン州を飛行中の機上から円盤状の飛行物体を目撃し、これをflying saucer、空飛ぶ円盤と名付けて報告しました。

 

その後、同様の目撃談が相次いで報告されます。

 

これを受けて、米国空軍が国防上の見地から、この飛行物体を「未確認飛行物体:UFOと名付けて本格的な調査を開始しました。

 

円盤状の乗り物は、これ以前には存在しないとされていました。

 

ところが、百年以上前の江戸時代後期に我が国で搭乗員とともに発見されていたのです。

 

1803年2月22日、茨城県の海岸に円盤状の舟が漂着しました。

 

その舟の船内には奇妙な文字が書かれ、異国人のような美しい女性が一人乗っていました。

 

 

ロズウェルの円盤墜落事件を思わせるこの出来事は、里見八犬伝で名高い滝沢馬琴らが書いた「兎園小説」を始め複数の資料に絵入りで記されています。

 

 (ロズウェルの円盤と宇宙人)

 

兎園小説十一巻の「うつろ舟の蛮女」を、現代語訳にして紹介しましょう。

 

享和三年二月二十二日の午後、常陸国のはらやどりと言う浜の沖に舟の様なものが見えた。

 

これを見た村人が多くの舟を漕ぎ出し、その舟を海岸まで曳いてきました。

 

舟は香合のような丸い形状で、上半分には三つのガラス窓があり、全体は鉄と思われる金属製でした。

 

船内には、異様な服装をした女性が一人いるだけです。

 

眉と髪の毛は赤く、顔色は桃色で、頭髪は白き入れ髪が後ろに長く伸びていました。

 

言葉は通じません。

 

また、女性は60センチ四方の箱を抱えて、ひとときもこれを話そうとしません。

 

 

村の古老は、この女は異国の王女で不貞を働いたため相手は罰せられ、うつろ舟に乗せられてながされたのだ。

 

箱の中には愛人の首が入っているに違いない。

 

このことがお上に聞こえるといけない。

 

もう一度女を舟に戻して、海にながすのが良い。

 

と言うことで、また皆で沖合までうつろ舟を曳いて流してしまった。

 

おしまい。

 

うつろ舟が飛行しているところは目撃されていませんが、その形状はまさにUFOですね。

 

平成26年に見つかった資料で、うつろ舟が漂着したのは、銚子の近く茨城県神栖市波崎の舎利浜と判明しました。

 

うつろ舟の伝説、皆さんはどう思いますか。

 

脚注

 

UFOをユーフォーと発音するのは日本だけで、ピンクレディーの歌以降のことですぞ。

 

お忘れなく。

 

うつろ舟が漂着した茨城県神栖市の海岸は、現在こんな状況です。

 

 

おまけ

 

地球人の女性宇宙飛行士が乗った宇宙船が、他の惑星に不時着するお話を紹介しましょう。

 

ジェーン・フォンダ主演の、エロティックSFコメディ、バーバレラです。

 

 

円盤ではありませんが、バーバレラの宇宙船を紹介します。

 


(宇宙船の模型です)