モンキー・パンチ作の漫画、「ルパン3世」は1967年~1969年にかけて漫画アクション誌に掲載されました。
アニメと違い大人向けの味付けで、大学生やませた高校生の間で大人気だったのを覚えています。
今回は、この漫画の主人公、ルパン三世の身上調査を行いましたので、報告します。
作家モンキー・パンチの話では、ルパン三世はアルセーヌ・ルパンを祖父にもち、年齢は20代後半とされています。
ちなみに、峰不二子はルパンより3つか4つ年下、五右衛門は同じ年、次元大介は一寸年上、銭形警部は3~4歳年上と設定されています。
ルパン三世のモデルとした人物はいないが、峰不二子は女優のマリアンヌ・フェイスフルをイメージしたそうです。
(マリアンヌ・ファイスフル)
(これもマリアンヌ・フェイスフル。ミックジャガーの愛人でした。)
掲載開始が、1967年ですので以上のデータから、独自に調査した結果、ルパン三世は1940年(昭和15年)の生まれであることが判明しました。
ルパン三世の祖父、アルセーヌ・ルパンは1874年体育教師のテオフラスト・ルパンとアンリエット・ダンドレジーの子として生まれます。
父は、ルパンが幼い頃に米国で獄死。
シングルマザーの子として育ちました。
20歳の時、フランス修道院の秘宝をめぐるカリオストロ伯爵夫人との争奪戦の際に、クラリス・デティーグと知り合い結婚します。
(美貌の女盗賊、カリオストロ伯爵夫人)
1899年、一人息子のジャン(ルパン二世)が誕生。
しかし、同年にクラリスと死別、さらに息子のジャンがカリオストロ伯爵夫人に誘拐されてしまいます。
その後、ルパンはフランス警察に逮捕収監されます。
翌年1900年に脱獄し、大泥棒として活躍します。
以後、1923年までの話は省略。
ただし、この間複数の女性と親しくなりますが、どう云う訳か、お相手の女性は皆若死にし、このため不倫をしたことはありません。
さて1923年、50歳近くなったルパンは成人した息子ジャンと邂逅しますが、作者死亡のため、その後の二人の動向は不明です。
アルセーヌ・ルパンは、大変な親日家でした。
何処で習ったか不明ですが、柔道など日本の古武術を身につけていました。
「古い古い神秘の国・日本に絶対行ってみたい」と話しています。
以上から、ルパン三世の父はルパン二世(ジャン)で、ジャン40歳ごろの子ですね。
残念なことに、母親は日本人と思われますが、詳細は分かりません。
ルパン三世の連載からは、ルパン二世の存在は全く感じられませんねぇ。
恐らく、シングルマザーの母か、母も早く失い孤児として、母方の親族に育てられたと考えられます。
一世や二世と異なり、ルパン三世は名前も不明です。
ところで、ルパン三世には、子供がいることをご存知でしたか。
ルパン小僧(ルパン四世)です。
母親は、峰不二子とされています。
しかし、「新ルパン三世」の作中、ルパン小僧は峰不二子に「あんたは偽物だ。俺の母親が本物の峰不二子だ」と叫んでいます。
一方、不二子も別の不二子がいることを否定し、「ルパンと関係を結んだことはない」と答えています。
まあ、不二子の云う事ですから、どこまで本当か。
二人の峰不二子とルパン四世。
謎は残ります。
最後に、ルパン三世、峰不二子と同じ年の俳優を紹介します。
ルパン三世と同じ1940年生まれの俳優は津川雅彦です。
(亡くなる少し前の写真です)
峰不二子と同じ1943年生まれの俳優は加賀まりこです。
(最近と思われる写真です)
ルパン三世と峰不二子の過去と現在。
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