(聖 バレンタイン)

 

 

今日、2月14日セント・バレンタインデーです。


本日、米国シカゴで発生した大事件について、時空記者猫たまから速報がありました。


早速、時空猫記者たまによる、情人節に発生した過去事件の速報をお伝えします。

 

1929年2月14日、聖バレンタインデーの午前10時半頃、シカゴ市内でギャング抗争があり、男性7人が殺害されました。

 

 

(シカゴ市内、襲撃の現場)

 

 

この内、4人はノースサイド・ギャングのボス、バッグズ・モランの部下で、残りの3人は巻き添えになった民間人です。

 

敵対する、ウエストサイド・ギャングのボス、アル・カポネが組織した暗殺部隊が、警官に化けて襲撃。

 

サブマシンガンとショットガンを一斉に発砲し、7人を蜂の巣にして射殺しました。

 

 

 

 

犯行は、わずか8分間ほどで終了と云う、手際の良さです。

 

本物のシカゴ警察が到着した時には、襲撃犯達はすでに逃れ去った後でした。

 

偽装されたアリバイは完璧。


カポネの一味で捕まった者は一人もいません。

 

ボスのバッグズ・モランは、無事でした。


犯行現場となった密造酒保存用の倉庫に、車で到着するのが数分遅れたため、止まっている偽警官のパトカーをみて、その場をボディガードと逃れ、事なきを得たようです。

 

以上、シカゴの事件現場から、たまが報告いたしました。

 

 

竹山人解説

 

この凄惨な事件は、マスコミにより聖バレンタインデーの虐殺、血のバレンタインとして大々的に報道されました。

 

事件の結果、それまで大衆の人気者だったアル・カポネは、一転憎悪の的となります。

 

この事件の後シカゴ警察は、総力を挙げてカポネの起訴と逮捕に乗り出したのです。

 

 

(アル・カポネ)

 

 

現在、事件現場となった密造酒の倉庫跡は、隣接する老人ホームの庭園になっているそうです。

 

この事件は、エリオット・ネスを主人公とする大人気TV映画、アンタッチャブルでも取り上げられています。

 

 

(TV映画 アンタッチャブルのエリオット・ネス)

 

 

TV映画では、映像効果を考えてか、モランが表の家業として花屋を経営しており、バレンタインデーの当日に忙しく大量のプレゼント用花束を準備しているすきをついて、カポネ一味が襲撃し虐殺するように脚色されていました。

 

 

 

 

バラの花と花びらが乱れ散る中を、蜂の巣にされたモラン達が倒れていくという演出です。

 

 

 

 

この様に欧米諸国では、バレンタインデーにはチョコレートではなく、花を恋人に贈るのが一般的です。

 

さて、バレンタインデーは、このごろお隣の中国でも祝われるようになりました。

 

かの国では、「情人節」と呼ばれています。 

 

恋人節でも愛人節でもありません。

 

お間違えの無いよう、くれぐれもご注意してくださいね。

 

 

(時空万朝報の時空猫記者は、亡くなった元駅長猫のたまに、無報酬でお願いしています。)

 

補足

 

日本では、バレンタインでは女性から男性にチョコレートを贈る日となっています。

 

これは、チョコレートの販売促進のためモロゾフなどチョコレートメーカーが考案したものです。

 

元々欧米では、男性から女性に花が贈られていました。