先生の間違え方、知ってるよ | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



今年もデンパーク安城の

キャンドルナイトを見てきました。


たくさんの揺れるろうそくの火が

つき続けているのは、

消えたら一つ一つ丁寧に火をつけて、

ロウが溶けて芯が沈まないように、

手をかけているスタッフがいるから。


私はその仕事を見ているのが好きで、

いつもしばらくぼんやり眺めます。


火は守られている。


時々、子どもが面白がって

フッと消してしまっても、

スタッフは怒らず、

そういうものだというように、

また、丁寧につけていきます。


すごいなぁ。


私のとぶくじらも

そんな場でありたいと、

いつも思うのです。


丁寧に子どもたちの心の火を、

灯し続けられるよう、

手を添えられたら…と。


配役を決めて

発表をしている今の時期。


なりたい役になれなくて、

悲しい顔を見るのは、

とても辛くて、悲しくなります。


でも、

なにもかも叶えることが、

その子の火を燃やすことではありません。


悔しくて次にステップアップする

努力をするように願ったり、

違う形でかなえたり。


本人だけでなく、

保護者の方にも、

わかってもらいづらい先を

私が見て役をつける場合もあります。


でも、なにより目の前で

希望が叶わないのは、

本人は辛いものです。


その辛さから目を逸らさず、

その責任を胸に、

本番に向かおうと思います。


***


そんな私も、

子どもに守られてるなと、

思う出来事がありました。


何回見直しても、

誤字脱字が多い私。


子どもたちは、

私の間違いを見つけては

教えてくれます。


「ホントに申し訳ない…」と言うと、

小さい時からいる高校生の女の子が、

言ってくれました。


「大丈夫。

先生の間違え方、だいたい知ってるから」


互いに厳しくなりがちなこの時代に、

優しい気持ちで嬉しいです。


相手を許すとは、

理解することなんだ。


彼女の優しさに感謝です。


そして、

言わずとも

攻めないでいてくれる

みんなにも。


私の心の火も、

こうして守られています。