しぇんしぇ、バッタだよ! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



先日、子どもミュージカルの帰り際。


芝生広場隣接の会場だから、

すぐに帰らずに子どもたちの数人が、

楽しそうに走り回ったり、

バッタを追いかけたりしていました。


付き添いで来た2歳さんと4歳さん。


小学生の子が次々と

バッタを捕まえては逃がして

遊んでいるのを見て、

混じってバッタと遊びたいのですが、

なかなかバッタが捕まえられないし、

そもそも見つけることができません。


そしたら小学生たち、

手にいっぱいバッタを入れて、

その子達の前で手を開き、

「ほら、バッタ。つかまえて!」


優しいのは、

捕まえてあげるんじゃなく、

捕まえる楽しさを

味わわせてあげようとしていること。


目の前で跳ね回るバッタに

大喜びの2人。


捕まえるのは難しくても、

チラッと触れたり、

跳ね回るのを追いかけるのは

できた様子でご満悦。


すると、

その小さい姉弟が、

「しぇんしぇ、バッタ!

バッタがいるから、捕まえよ!」と、

誘ってくれるではありませんか。


かわいい…


あの混じりっ気ない、

まっすぐな声!


周りのお母さんたちも、

思わず、

「かわいいねぇ!」と、感嘆。


子どもの頃、

バッタは友だちだったなぁ


今はあんまり

仲良くしなくていいんだけど、

せっかくのお誘い、

お断りせずに参加しました。


すると、

小学生たちも次々に

バッタを持ってきてくれます。

より、大きなバッタを!


私は小さい方がいいけれど。


子どもは大きな方が喜ぶだろうと、

どんどん大きいのを運んでは

目の前で手を開いてくれます。


わあ!

バッタがいっぱい!


跳ねる跳ねる!


見ていたら、

なんだか面白くなってきました。


飛び回る小さな命。

バッタと子どもと。


大きくなるほど、

体も心も鈍く重くなってるな。


私も子ども心を呼び戻し、

バッタのように軽やかに…

まではいかないまでも、

少しでも弾む心と体を大切に、

子どもと表現の場を楽しみたいです。