脚本の直し方を学ぶ場所 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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今日は大阪の小学校で
ミュージカルを指導する日。

山の上にあるので、
早朝、名古屋から車で向かいます。

途中で眠くなるから、
かなり早く出発し、
パーキングで仮眠しながら進みます。

そして、日帰り。

また、山道を下り、
高速で休憩しながら帰ります。

正直、名古屋に移ってからは
遠いし、大変だから、
お断りしようかと思ったこともありますが、
私がこの小学校に行き続けるには、
理由があります。

なぜなら、
この小学校は小さくて、
全校生徒でミュージカルに取り組みます。

だから、
先生方も全員参加で力を集めます。

校長先生までもが、
指導協力だけじゃなく、
装置作りをしてくださいます。

用務員さんも照明などで
力を貸してくださいます。

こんなに学校じゅうが
一体となる行事に
参加させていただけるのは、
なんと大きな喜びでしょう!

そして、
脚本も先生方が構成の骨組みを作り、
私が書かせてもらうのですが、
最後のチェックが
めちゃくちゃ厳しいのです。

教育現場で、
いろんな状況のこどもを大切に、
傷つけない配慮を
学校は徹底して行います。

だから、使っちゃいけない言葉、
ニュアンスを変えた方がいい言葉などが
たくさんあります。

自分のミュージカルでは
セリフのリズムやおもしろさ、
子どもの口なじみを重視するから、
かなり話し言葉になり、
多少、乱暴な言葉も含まれます。

私のミュージカルでは、
普段、使わないような言葉も
ミュージカルの中という条件つきで
使ってみることで、
その言葉の力を知る
学びの場にもなります。

それは、私のミュージカルは、
子どもの日常ではなく、
特別な一場面だからです。

でも、学校だと、日常の中に
ミュージカルがあるから、
それが日常に延長しないようにするし、
正しい日本語を伝える場にもなります。

例えば、
「本当」を
言葉のリズムで「ホント」と
私がしていると、
先生方は「ほんとう」が正しいけれど、
この場面では、どちらがいいんだろう?と、
悩んでくださる。

話し言葉と書き言葉の違いを
考えてくださる。

そして、疑問をぶつけてくださる。

自分のミュージカルでは、
こどもの意見で脚本を書き変えるのは
しょっちゅうありますが、
客観的な立場から、
脚本の指摘を受けることは、
年々減っていきます。

しかも、
私の方にも、かなり、
主義主張があるから、
なかなか変えることはありません。

だからこそ、
小学校という教育の場で、
出来るだけ公正な場から、
脚本を直してもらえるのは、
大変貴重な学びの場です。

学校でミュージカルに取り組むのは、
決してお遊びではなく、
一つの大きな学びの手段です。

ボディートークをベースにした
ミュージカルの指導には、
その要素がしっかりあるからこそ、
この小学校では10年以上
続けさせていただいています。

今年度もまた、
一段と学びを深め合い、
私も大人もこどもも
みんなが膨らむ場に
していけたらと思います。

今日も一日、楽しかったなぁ!