ボディートークと表現について | こどもの心はミュージカル!

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こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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師匠の本が出ました!

待望のボディートークの2冊目*(^o^)/*

ボディートークが
わかりやすく書かれていて、
やっぱりすごいなぁと
改めてうなります。

そして、私もますます
ボディートークを深めようと
日々、勉強しています。

今日はちょっと、
ボディートークの深い話。

私なりの理解の
覚えがきです。

ボディートークのグループレッスンや
パワーアップクラスでは、
必ず体ほぐし.心ほぐしの
理論や実技だけでなく、
表現の実技があります。

ミュージカルの指導者になりたくて、
ボディートークを学び出した
私にとっては、
好きな世界ですが、
体ほぐしを学びたい人には、
「この表現がなかったら…」と、
思われる方が多いです。

だったら、先生も
わざわざ表現をいれるのを、
止めればいいのに。

なんて、私も若気のいたりで
密かに思ったこともありましたが、
実はこれは大きな間違いだと
ボディートークが深まるたび思います。

表現ができないと、
ボディートークの体ほぐしは、
上達しないのです。

ボディートークの初期の頃、
わたしは体ほぐしは
技術だと思っていました。

相手の体を通し、心の鍵をとく
キータッチとキーワードで
ほぐしていく。

だから、心と体のつながりを理解し、
相手の背中にまっすぐ邪念なく、
向かい合い、ほぐします。

筋肉や骨のあり方も理解できたら、
より、自然で素直な心や体に
戻していくお手伝いができる。

だから、
筋肉や骨の流れを感じながら
全身をみていきます。

つまった声をほぐすのが特に重要。

だから、軽い発声を伴い、
辛い息や悲しい息を
出していきます。

私のボディートークは、
大阪にいた頃、
ここまでの理解でしか
ありませんでした。

だから、グループレッスンや
パワーアップクラスにも
表現はいらないかと
思っていました。

表現で自分を出すことで、
自分のあり方を知り、
本来の自分を発揮しやすくなるために、
表現をする。

そのためにちょっとだけやる。

みたいに、
名古屋でも最初は
そんな取り組みでした。

もちろん、
それが第一義なのでしょうが、
表現を深めるには、
もう一つ、大事な要素があることに
はたと気がつきました。

それは、
相手の息から、
相手の体のあり方、心のあり方を
再現できる力をつけること。

今、その声をしている人は、
どんな精神構造を持ち、
どこにしこりがあり、
どう、ほぐしてほしいのか、
より、的確にほぐすには、
あるいは、
ほぐさないためには、
相手のあり方を尊重することが、
なにより大事です。

以前、
心と体のつながりが分かって
面白かった頃、
私は保護者会のセミナーに呼ばれた時、
1人の見本になってもらった人に、
「あなたは、ママ友の中に
気遣っている人がいますね」と、
みんなの前で言ったことがありました。

なんとその問題のママ友は、
そのセミナー参加者の中にいたのに!

私はあまりに無神経でした。

それ以来、
発言にはかなり注意を払っています。

人にはほぐさない方がいい
タイミングもあるし、
どこまでほぐしてほしいか、
その人の思いがあります。

相手の「自分」を尊重するのが
ボディートークですから、
「してあげた」ではいけません。

そのためにも、
まず、相手のあり方を
自分の中に再現し、
相手の気持ちを理解し、
寄り添い、ほぐすことが、
ボディートークの本質なのです。

つまり、人間の幅がなくては、
相手のあり方を再現できないわけです。

その幅を広げるのもまた、
表現の力です。

増田先生は、
よく電話だけで
相手のしこりの場所がわかると
言っていたし、
赤ちゃんの泣き声を再現する勉強も
私たちにたくさん教えてくれました。

「レ・ミゼラブル」の
ジャンバル・ジャンの腰の
再現も実技で学びました。

それらすべてが、
自分の内に
相手を再現することができるためなんだと
最近、ひしと感じます。

それは、
ボディートークは、
ほぐせばいいのではなく、
相手の本来のあり方を発揮しやすくする
お手伝いをするもの
だからなのです。

そうすると、体にふれなくても、
声のかけ方で
相手をほぐすこともまた
できるのです。

増田先生に電話をするだけで、
声を聞くだけで、
ほぐれる人がたくさんいるのも、
そのためなのです。

手の届かないところでも、
声は届く。


やっぱり奥が深い!

改めて感じる今日この頃です。