子どもの内の育ちを保証すると、
子どもは素直に伸びてくる。
こどものありのままの自分を受け止める場、
あたたかなセーターでありたいと、昨日のブログで書きました。
社会という厳しい寒空の下で生きていくためには、
あたたかなセーターが必要だから、
そんな存在でありたいと。
そういうことを言うと、
子どもを好き勝手させているだけでは?と、
思われるかもしれません。
でも、それは違います。
ボディートークの師匠、増田先生はよく、
キャッチボールの教え方で、そのことを話されます。
子どもにキャッチボールを教えるのに、
お父さんがミットを構え、
「よし、ここに投げろ!!」といって、
子どもに投げさせる。
うまくいかないと、もっと肩を使うようにとか、
こういうフォームで、と教えたりする。
それが一般的な方法です。
でも、増田先生は言います。
まず、子どもに好きなように投げさせる。
それを大人が必死になってとる。
すると、こどもは投げるのは楽しい!と思う。
そしたら、子どもがだんだんここを狙いたい!
と、自分の気持ちと、体の調子の段階に応じて、
投げ方を工夫し始める。
こどもがどうしたらいいか困っていたら、
こちらからもアドバイスする。
それが子どもの内を育てることだと。
私もそう思います。
思いやりをもつことを教えるよりも、
人を大事にするようお説教するよりも、
そういう瞬間が自分にあれば、
人にも優しくなれるのです。
「とぶくじら広場」に来ているとってもヤンチャで、
でも、ちょっと突っ張ったところがあった男の子が、
最近、素直に人に甘えたり、思いやりがあると
周りの人に言われ始めました。
彼の優しさや、思いやりは本来持っているもの。
それが、自分を保証されることで
素直に出せるようになったのです。
内の育ちを保証し、見守ること。
「見守ること」と「見張ること」は違いますからね。
おっと、これは次回の話…