今回は、シェービングクリームと類似商品の歴史を少し書いてみます。
※ 特に日本に限らない世界的な歴史の流れとなります
シェービングクリームのようなものは古くから存在してたようで、紀元前3000年頃のシュメールの記録に残っています
ただ、20世紀になるまではシェービングソープ(固形のもの)が主に使われ、シェービングクリームは一般的なものではありませんでした。
シェービングクリームが普及しだしたのは、ブラシを使わないでシェービングをおこなう簡易的なシェービングクリーム(ブラシレスシェービングクリーム)が1919年に発明されてからです
このタイプで有名だったブランドは、Barbasol や Barma-Shave です。
この時期は第二次世界大戦と重なったため、戦場でも容易にシェービングができる簡易的な商品が好まれました。
反対に、ブラシを使って泡立てるシェービングソープに対する需要は減っていき、シェービングクリームが一般的なものになりました
1950年代になるとこの流れが変わります
1940年代後半にエアゾール缶に入ったシェービングフォーム、1970年代になるとシェービングジェルが売り出されたからです。
シェービングクリームに対する需要はどんどん減っていきました
1970年代のアメリカでは、シェービングフォームが65%ものマーケットシェアを獲得していたようです。
しかし、シェービングフォームの勢いは止まります
1970年代になるとエアゾール缶に使われていたフロンガスの悪影響が指摘されだしたからです。
並行してトラディショナルなウェットシェービング製品(ブラシを使って泡立てるシェービングクリームやソープ)が見直され出し、現在に至っています
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